例年通り、この時期になるとGIに参戦しそうな馬たちが栗東トレセンに帰ってきます。
8月8日には
ガンコが帰ってきました。目指すは
オールカマー。ここには
アルアイン、
ダンビュライトらが出走を表明していますね。なかなかいいメンバーが揃いそうで楽しみです。
ガンコの帰厩後の馬体重は514キロ。この夏、少し体を増やして戻ってきましたね。
「はい、いいかんじに余裕のある体で帰ってきてくれました」と金折助手もニッコリ。馬も相変わらず落ち着いていて雰囲気もいいかんじでした。
オールカマーへ向けての調整過程ですが、
「どこかで一度、中間に障害を飛ばそうと思っています」とのこと。
ガンコといえば、障害練習をしたことでデビュー戦以降は欠いていた集中力が戻ったという話がありますね。
「はい、やっぱり
ガンコは障害を少し取り入れながらピリッとさせたほうが結果が出やすいと思うんです。実際、
天皇賞(春)の前は障害練習をしていなかったのでね。
オールカマーの前に回数はいらないので1、2回。すでに北沢騎手にお願いしています」(ちなみに、7月14日の中京競馬で落馬し、休養中の北沢騎手はこの約束を取り付けたとおり、復帰の日も近いとのことでした)
一時は北沢騎手で障害デビューをするはずだった
ガンコ。北沢騎手も
ガンコの障害馬としての資質の惚れ込んでいましたね。
日経賞(GII)を勝ったのでさすがに今から障害デビューの可能性は低いとは思いますが、再び北沢騎手はその背中を知ることで何とも言えない“名残惜しさ”を感じることになるのではないかな、と察します。
それでも、すべては
ガンコのために。その障害練習が再びカンフル剤となって、あの
日経賞のような強さを見られることを期待しています。
(取材・文:花岡貴子)