明日、16日(木)に
門別競馬場で行われる中距離戦。古馬混合のJpnII競走から3歳以上牝馬限定のJpnIIIレースに条件変更されて、今年で5年目となる。
JBCレディスクラシック(JpnI)を見据える1戦であり、牝馬ダート路線の注目レースといえるだろう。今年は
JRA勢を中心に例年以上にハイレベルなメンバー構成となった。
前年優勝の
マイティティーは不在ながら、同2着の
クイーンマンボ、
JBCレディスクラシック2着馬で
クイーン賞勝ちの
プリンシアコメータ、
関東オークス馬の
ハービンマオらは実績、実力ともにトップクラス。また、
フォンターナリーリは重賞初挑戦ながら昨年2月から8戦7連対の好調ぶりで、ここにきての地力強化は本物。脚質的に直線の長いコースも合いそうだ。
交流競走といえば、
JRAジョッキーたちと地方ジョッキーたちの腕比べも見どころのひとつ。今年は
松岡正海騎手、
戸崎圭太騎手のほか、
クイーンマンボ騎乗の
C.ルメール騎手、
ラビットラン騎乗の
M.デムーロ騎手、
フォンターナリーリ騎乗のJ.モレイラ騎手という超豪華なラインナップ。人馬ともに注目度が高く、天候さえ恵まれれば
門別競馬場の入場者数記録を更新する可能性もありそうだ。
一方、
JRA勢と比べてしまうとホッカイドウ競馬勢を含む
地方競馬所属馬はやや手薄。前哨戦を制した
ジュエルクイーンが回避したことで、実績的には
アップトゥユー、一昨年の
道営記念優勝馬
タイムビヨンドあたりが上位の位置付け。ただ、強力
JRA勢に太刀打ちできるかといえば、時計的に物足りず、年齢的にもここで大きな変わり身はどうか。
それならば、伸びシロの大きい3歳牝馬
クロスウィンドの頑張りに期待したいところ。同馬は牡馬混合のクラシック戦線を戦い抜き、
北海優駿2着、
王冠賞優勝。世代トップクラスの能力を持っていることを証明した。斤量53キロで出走できるのも魅力のひとつだ。
今年の門別は砂の入れ替えにより、向き不向きがハッキリと出る馬場状態。とくに良馬場だとその傾向が顕著で、昨年までの実績がアテにならないこともしばしば起こっている。返し馬でリズム良く走れているか、脚さばきはどうか、入念にチェックしたうえでの馬券購入をおすすめしたい。
(取材・文=山田綾子)
なお、
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