サ
マースプリントシリーズは最終戦の
セントウルSがGIIだが、残り5戦のGIIIのなかで
キーンランドCだけが
グレード別定(他はハンデ戦か賞金別定)で、賞金も高い。同じGIIIでありながらも、やや格上に位置づけられるレースとなっている。
1.より長い距離での実績に注目
札幌開催の後半戦でメンバーも揃うので、スピードだけでなくスタミナも求められる傾向がある。昨年の勝ち馬
エポワスは春に1400mのオープン特別を勝っていたし、一昨年の勝ち馬
ブランボヌールは阪神JFで3着、2015年の
ウキヨノカゼはマイルの
クイーンCの勝ち馬、2014年の
ローブティサージュは阪神JFの勝者。2011年の勝ち馬
カレンチャン、2010年の勝ち馬
ワンカラット、2009年の勝ち馬
ビービーガルダンにも芝1400mで重賞勝ちの実績があった。
2.サ
マースプリントシリーズとの関連は薄い
グレード別定であることに加え、2015年から
ワールドオールスタージョッキーズの開催週で上位騎手の確保が容易ということもあり、一流馬の叩き台として利用されるケースが増加している。それにともなって、サ
マースプリントシリーズとの関連性が薄くなっている。2015年以降の3年間は、前走がサ
マースプリントシリーズだった馬の勝利は皆無。対照的に、前走がGIだったという格上馬が、3年で3頭馬券圏内に入っている。
3.差し馬が活躍する
過去10年のうち函館で行われた2013年をのぞいた9回で、逃げ馬の勝利は1回だけ。その年はレコードタイム(1分7秒6)がマークされた高速馬場で、例外的だった。
ムーンクエイクは京王杯ス
プリングCをレコード勝ち。昨年以来7戦5勝の快進撃で重賞の壁を突破した。1200mへの出走は初めてになるが、長めの距離適性が武器になるレースでもあるし、初の1400m出走でレコード勝ちした馬にスピード不足を心配するのはナンセンスだろう。