ハイアベレージの
ロードカナロア、一発長打の
オルフェーヴル、そしてダートでは
ヘニーヒューズとハードスパン、昨年の新種牡馬はなかなか層が厚くハイレベルでした。
それと比べると今年のラインナップは少し見劣る感は否めず、なかでは社台グループの繁殖牝馬に恵まれているぶん、
ジャスタウェイがファーストシーズンリーディングの最右翼だろう…というぐらいの見解でした。だから、ここまですでに
JRAで7頭が勝ち上がり、しかもうち6頭が新馬勝ちというのは驚きで、こんなに2歳夏の新馬戦から動けるとは正直予想していませんでした。
ハーツクライ産駒は晩成で古馬になって強くなる馬が多いのに、
ジャスタウェイ産駒が実戦でいきなり動くのは、母父に
ワイルドアゲインの血が入るのが大きいのではないかと思っています。
ワイルドアゲインは
BCクラシックを逃げ切った馬で、この血を引く馬は一本気な気性で先行するような脚質になりやすいのです。
ワイルドラッシュ産駒トランセンドの逃げなんかは、まさに
ワイルドアゲインのイメージですね。そういう一本気な気性をよく伝えているのが母
父ワイルドアゲインの
パイロで、いまだに新馬戦はベタ買いプラス(単回値206複回値109)で、全連対率13.9%に対し新馬戦22.0%と、新馬戦で産駒がよく激走することで知られます。
ジャスタウェイ産駒の新馬戦成績は[6-4-2-16]ですが、この連対10回のうち、じつに7回が逃げ先行。これは
ジャスタウェイの現役時のイメージとはかなりかけ離れたものといえますが、要するに種牡馬
パイロと似たような現象で、
ワイルドアゲインの一本気な気性により、デビュー戦からいきなり先行し好走する産駒が多い、という見方はできるでしょう。
エイシンゾーンはデビュー戦こそ後方から鋭く差し切りましたが、2戦目の
中京2歳Sでは2番手でうなりながらの追走。
ワイルドアゲインの気性が表に出てきたのだとすると、ここも前々での競馬になりそうです。
新潟2歳Sは昨年こそ珍しく前残りでしたが、差し追い込み有利なレースとして知られるだけに、前走のような競馬で押しきれるかどうかがひとつポイントといえそうですね。
(文=望田潤)
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