安田隆行師が
ロードカナロア産駒の
ケイデンスコールに力が入るように、各陣営とも自分たちが一緒に戦ってきた馬の子供たちには愛着が芽生えるものです。そして、その血統の良いところも不得手な部分もよく知っていますから、その分の育てやすさもあるでしょう。
エルモンストロ陣営にとってその父・
ルーラーシップは安田隆師の
ロードカナロアと同じく「よく知る血」なのであります。
「デビュー前からレースセンスは感じていました。真面目で前向きで父の
ルーラーシップによく似ています」と辻野助手。
デビュー戦では、最後の追い出しで後続を待って追い出すあたり、そのセンスの良さが窺えます。
今週の追い切りは比較的軽めで馬なりでの調整だったのですが、これについては「ここまで調整を進めてきていますし、輸送もあるのであまり攻めすぎるよりはいいと思っています」(辻野助手)と話していました。
2戦目の今回、直線の長い新潟でどんな立ち回りを見せてくれるのか注目しています。父の
ルーラーシップのような豪脚が見れたなら、さらに今後の期待が高まりますね。
(取材・文:花岡貴子)