藤田菜七子騎手(21)=美浦・
根本康広厩舎=が急きょ、
新潟記念で騎乗することになった。土曜の自己条件「長岡S」に回る予定だった
ベアインマインド(牝5歳、美浦・
加藤征弘厩舎)が、土曜の雨予報を嫌って格上挑戦することになったため。ハンデ50キロで騎乗可能な騎手の中で白羽の矢が立った。
この上ない好相性の条件だ。菜七子が挙げたJRA36勝のうち、牝馬での勝利が25勝と7割近くを占める。新潟は15勝。勝率は全場最高の5・6%だ。「依頼を頂いてとてもありがたいし、頑張りたい。牝馬で25勝?気づきませんでした。牝馬だから牡馬だからということでなく、一頭一頭丁寧に考えるようにしていました。ただ、一回嫌な目に遭うと走るのが嫌になる馬もいるので、そこには気をつけて乗るようにしています」。自身の今年の重賞参戦は
フェアリーS(
ジョブックコメン=9着)、ユニコーンS(
ミックベンハー=11着)に次いで3度目。
ベアインマインドには31日に乗って感触を確かめるという。
25日の新潟12Rを
セイウンリリシイで勝ち、JRA通算35勝目を挙げて増沢(旧姓・牧原)由貴子元騎手の持つJRA女性騎手の最多勝利記録を更新。翌26日には36勝目と、記録をさらに伸ばした。JRA年間勝利数も16勝をマーク。順調に勝ち星を積み重ねている。デビュー3年目で着実に
ステップアップしている菜七子が、夏の新潟最終週を飾る重賞で波乱を演出するか。
提供:デイリースポーツ