スプリンターズS(GI・中山芝1200m)3連覇がかかる
レッドファルクス(牡7・美浦・
尾関知人)に騎乗する
戸崎圭太騎手と管理する尾関調教師が、同馬の最終追い切りを終えて、共同記者会見に臨んだ。
■戸崎騎手
(初コンビとなるが、追い切りに乗ってみての感想は?)
「跨った瞬間からやっぱり良い馬だな、GI馬だなと感じました」
(背中が良かった?)
「背中もそうですが、背中だけではなく全体的な雰囲気も良かったです。説明が難しいのですが、圧倒されるような感じはありましたね」
(追い出してからの反応は?)
「今日は申し分なく良い反応もしていましたし、その後のギアの入り、フットワークも良かったと思います」
(レースに向けての手応えは?)
「先週の追い切り映像を見てどんな感じかなとは思っていましたが、今日は素晴らしく良い動きができていましたので、良いイメージを持って行けそうです」
(この馬が2連覇する前の2015年に
ストレイトガールで
スプリンターズSに勝利しているが、今回勝つためのポイントは?)
「スタートが1つの鍵になるでしょう。直線ではゴチャつくところもあると思うので、その辺をスムーズにさばければと思いますね」
(今回マークする馬は?)
「まだ枠順が出ていないので、それは出てからだと思います」
(尾関調教師とはどんな話を?)
「今日の追い切りの話くらいで、特にはまだ話はしていないですね」
(では最後に意気込みを)
「レース直前にこのようなチャンスが回ってきました。こういう馬に跨れることも嬉しく思いますし、また嬉しいだけではなく勝ちたいところなので、しっかりと騎乗したいです」
■尾関調教師
(今朝の追い切りの手応えは?)
「ウッドチップコースが重たいのもあるのですが、先週は少し見栄えの悪い追い切りになってしまいました。ジョッキーもその映像を見ていてどうなのかなと思っていたようです。今週は先週ビシッとやれた分もあって、反応も良くなっていて良い動きだったと思います」
(追い切りの指示は?)
「前の馬を追走して4コーナーあたりで追いついて終い強めにということと、今はだいぶ良くなりましたが、手前を替えるのが上手ではない部分もあるので、本番でもしっかり替えられたら良いなと考えて、意識して直線で手前を替えてほしいと話をしました。そのあたりもうまくスムーズにやってくれたと思います」
(馬の状態は?)
「戻ってきてから本当に順調に来ていますね。着実に状態はアップしていると思います」
(前走の
安田記念からおよそ4か月経過しているが、ここまでの過程は?)
「昨年と同じ形で臨んでいるわけですが、春先の競馬が少し物足りない面もあったので、気持ち早めにトレセンに戻しました。あとはやっぱり年齢的なズブさみたいなものも多少感じるので、そのあたりを意識しながら、少し早め早めのイメージで調整してきました」
(騎乗予定だった
ミルコ・デムーロ騎手が騎乗停止になったが、率直な感想は?)
「この馬が
スプリンターズSを2連覇したことにおいて、非常に重要なピースといいますか、役割を果たして頂きました。今回乗ってもらうために2週間前にもデムーロ騎手に来てもらって、今回はしっかりついて行けるようにゲート練習もやってもらったのですけど、それも叶わなくはなりました。ただダメなものは言ってもしょうがないので、それは切り替えてという感じですね」
(戸崎騎手に変更になった経緯は?)
「騎乗停止という連絡が来まして、オーナーとも話し合ってではありましたけど、不幸中の幸いと言いますか、関東でナンバーワンのジョッキーでなおかつ
レッドファルクスが
スプリンターズSを勝つ前の
スプリンターズSを勝っている申し分のないジョッキーが空いていましたので、オーナーとも相談してスムーズにお願いすることになりました」
(戸崎騎手とは何か話を?)
「さっきの追い切りについて話をして、あと競馬に関しては枠などが出てからですね。直前も天気がありますので馬場を含めてまた相談できたら良いかなと思っています」
(最後に同一GI3連覇に向けて意気込みを)
「2連覇もすごく頑張ってくれて頭が上がらない馬なのですが、せっかくここまで来て今まで前人未踏というか前馬未踏になるのですかね(笑)、3連覇というチャンスに馬も元気に来れましたので、もちろん3連覇を目標にスタッフともども、新しく鞍上となってくれる戸崎ジョッキーともども最高の結果を目指して頑張っていきたいと思っています」
(取材・文:佐々木祥恵)