スプリンターズS(GI・中山芝1200m)に美浦から出走する各馬について、追い切り後の関係者のコメント。
9月26日(水)追い切り分
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ムーンクエイク(セン5・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢調教師。
「今週の追い切り時計は遅かったですが、ウッドが重かったですし、ジョッキーは良い動きだったと言っていました。前走(
キーンランドC・GIII・9着)は、洋芝で前半の流れが遅くなりそうなので初めての1200mも問題ないかと思っていましたが、ついていけませんでした。
前々走(
京王杯SC・GII・1着)時に1400mで抑える競馬をしていましたから、距離短縮で戸惑ったのかもしれません。1200mも2度目ですし、今回は違うと思います」
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ワンスインナムーン(牝5・美浦・
斎藤誠)について、
石橋脩騎手。
「年明けあたりから精神的なものが気になっていましたので、前走(
朱鷺S・OP・1着)は自分が乗っていたわけではないのですが、頑張ってもらいたいと思っていましたし、最後まで走り切ったのは良かったです。先週は馬に前向きさを感じましたし、反応も良かったので、この馬の良い頃のような感じがありました。
今週は無理せず終い重点の追い切りでしたが、良い動きでした。昨年のこのレースは3着でしたが、1頭で楽なペースでうまく逃げられましたからね。今年はメンバーと展開を改めて考えなければと思っています」
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スノードラゴン(牡10・美浦・
高木登)について、高木調教師。
「先週はビッシリと追い切りましたので、今週はサラッとやりました。前走(
CBC賞・GIII・12着)は直線で進路がなく不完全燃焼の競馬でしたし、レース中に左トモを痛めましたので、
スプリンターズS前にひと叩きできなかった分がどうかなという感じがあります。ただ10歳馬でも元気ですし、頑張ってくれると思います」
9月27日(木)追い切り分
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キャンベルジュニア(牡6・美浦・
堀宣行)について、森調教助手。
「先週はブリンカー装着でしっかり追い切りました。その後は動きに素軽さが出てきたと思います。今週はブリンカーを着けずに単走の追い切りでしたが、先週より良い動きでしたし、仕上がり具合も十分でしょう。前走(
キーンランドC・4着)は初めての1200mでしたが、外枠で外めを回ってきたわりには2着と差のないレースでした。
今回はGIになりますが、素質がありますし、上位争いできても不思議はないと思います。一瞬の脚というよりスピードの持続性がある馬ですし、トビが綺麗なフットワークで道悪では結果が出ていないので、雨が心配です。できれば良馬場で走らせたいですね。もう一段階高い推進力や集中力を求めて、実戦ではブリンカー装着を予定しています」
(取材・文:佐々木祥恵)