「スプリンターズＳ・Ｇ１」（３０日、中山）

　今週もユタカに注目だ！ＪＲＡ通算４０００勝達成が目前に迫っている武豊騎手（４９）＝栗東・フリー。スプリンターズＳのラインスピリットを含め、土日で計１６鞍に騎乗して一気に大台到達を狙う。前人未到の記録を引っ提げ、勢い十分に翌週の凱旋門賞へ向かいたいところだ。

　前人未到のＪＲＡ通算４０００勝まであと“３”。先週土曜の中山で１勝（セプテンバーＳ＝モズスーパーフレア）を挙げた武豊が、大記録にまた一歩近づいた。

　今週は土曜が阪神、日曜が中山というスケジュールで、計１６鞍もの騎乗馬が集まった。有力馬も多く抱えており、今週中に達成する可能性は十分にある。「今までの区切りより、ざわついている感じはあるよね。ちょっともたもたしてしまったけど、まあ減る数字ではないから」と周囲の雑音を気にする様子はない。ただ、「来週は乗れないから、今週できれば」とも話した。次週にはクリンチャーで挑む凱旋門賞・仏Ｇ１（１０月７日・パリロンシャン）が控えているだけに、大台到達となれば間違いなく大一番に勢いがつく。今週決めておきたいのが、偽らざる本音だろう。

　スプリンターズＳは、当初騎乗を予定していたダイアナヘイローが回避となり、ラインスピリットの依頼を受けた。「先行力はあるけど、さすがにメンバーが強いし、どこまでやれるのかといったところ。あまり速い時計はどうかと思うので、雨が降った方がいい」と評価は控えめだが、当日の予報は傘マーク。一発を狙う条件がそろったと言えるだろう。今週末もユタカの手綱から目が離せない。

提供：デイリースポーツ