10月7日に行われる毎日王冠（3歳・GII・芝1800m）は1着馬に天皇賞・秋の優先出走権が付与され、この後のGI戦線を占ううえでも要注目の一戦。近年の勝ち馬でも13年エイシンフラッシュに15年エイシンヒカリ、16年ルージュバック、17年リアルスティールなどの実績馬が名を連ねている。

　人気の中心は、エプソムCで待望の重賞初制覇を飾ったサトノアーサーだろうか。15年セレクトセール1歳セッションにて1億9500万円で落札された期待馬は、デビュー時から注目を集めてきたが、重賞では惜敗続き（17年きさらぎ賞2着、毎日杯2着、神戸新聞杯3着）。それでも、今回と同じ東京・芝1800mの前走で初タイトルをもぎ取った。発馬に難のあった馬が重馬場も苦にせず、好スタートから正攻法の押し切り勝ち。池江調教師も「トモに力が付いて、背腰に一本線が入ってきたことが勝因」と語っており、成長を感じさせる今なら重賞連勝も視界に入ってきそうだ。

　記者の注目は2頭出しになりそうな菊沢厩舎の1頭、ダイワキャグニー。前走のエプソムCは14着だったが、「道悪が良くなかった」と菊沢調教師も敗因を指摘しているように、力負けとは言い切れない。もともと全5勝を東京で、うち3勝を1800mであげている舞台巧者。3歳で挑んだ昨年のこのレースでも小差の4着だった。今後に向けて賞金を加算したい一戦。まだ見限れないはずだ。発走は10月7日（日）15時45分。

　現時点での想定馬は以下の通り。

アエロリット
キセキ
カツジ
ケイアイノーテック
サトノアーサー
サンマルティン
スズカデヴィアス
ステファノス
ステルヴィオ
ダイワキャグニー
マルターズアポジー

※各馬とも出走予定の段階で、変更の可能性がございます。

（文・取材＝報知新聞社・川上大志）

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