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スプリンターズS・G1」(30日、中山)
これもJRA史上初となる同一G1・3連覇達成への試練なのか。28日に行われた枠順抽選は馬名のアイウエオ順で後ろからスタート。尾関師自ら、2番目に抽選器を回した
レッドファルクスは8枠16番の大外枠に決定した。
トレーナーは「そうですね…。外めがいいとは思っていたけど、大外はどうかという感じ」とさすがに渋い表情だ。続けて、「大外枠から走ったことがない馬なので。馬によっては、ゲートを出て膨らんでしまうタイプもいる」と冷静に懸念材料を挙げた。
それでも、スムーズに馬群をさばけなかった春の
高松宮記念(8着)を例に挙げた指揮官は、前向きな言葉を並べる。「そういう不利を受けない条件とも捉えられる。ゲートの最後入れというのもありますから」。必死に前を向こうとしたが、「レースの流れ次第ですよね。(枠なりで)外々を回らされると厳しい。両極端な枠です」とやはり最後まで表情は硬かった。
28日朝は、美浦の角馬場からWでキャンター調整。追い切り後もテンションが上がることなく落ち着いている。「馬は順調です。具合はいい」。レースでは、今まで着けていたメンコも外す予定だ。
M・デムーロの騎乗停止による鞍上変更、そして大外枠-。全ての困難を乗り越えた先に、偉業達成が待っている。
提供:デイリースポーツ