「新馬戦」(7日、東京)
今はなき名門牧場の夢を背負い、1頭のサラブレッドが初陣を迎える。G1・5勝を挙げた名牝
メジロドーベル最後の産駒
ピンシェル(牡2歳、美浦・高橋文)が、あす7日の東京5R(芝2000メートル)でデビュー。11年に解散したメジロ牧場で当時専務取締役を務めていた岩崎伸道氏が私財を投じて、馬主として最後の夢を託した。初戦の手綱を取るのは、同馬の母の父・
メジロライアンの主戦を務めた
横山典弘騎手(50)=美浦・フリー=だ。
ピンシェルを管理するのは、
母メジロドーベルが所属した美浦の大久保洋吉厩舎(15年に定年解散)で助手を務めていた高橋文師。「お話を頂いた時は身震いがしました。ウチの看板馬になってほしい」と力が入る。大久保洋元調教師とは、会えばいつもこの馬の話になるそうで、「親分は“母に走りが似ている。体の使い方が似ている”と言っていました」と、師匠も大いに期待しているようだ。
提供:デイリースポーツ