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【JRA】サラキア池添学師「すべてが噛み合えばチャンスは十分にある」/秋華賞共同会見

  • 2018年10月10日(水) 17時30分
サラキアを管理する池添学調教師

――最終追い切りの指示は?
池添 馬の気持ちもだいぶ乗っているので、細かい指示はあまりせずに全体の時計もあまり気にしないように。とりあえず気持ちよく走らせること。それを(追い切りに騎乗している)助手に伝えました。

――単走でのCWでしたが、いかがでしたか?
池添 気持ちよく走っていましたね。途中、ところどころで行きたがる面もあったんですけれども、抑えも効いていましたし、終いの伸びもいい動きだったので良かったと思います。

――終いの伸びで一番、目についた部分は?
池添 助手が少し促しただけでしっかりギアが変わって重心も低くなり、馬の脚の回転も一気に加速していたので良かったなと思いました。

――最終追い切りを終えた段階での満足度は相当なものですか?
池添 そうですね。夏を超えたあたりからしっかりと馬自身、実が入って調整がしやすくなっています。今日の追い切りも満足いくものでした。あと数日、しっかり管理していきたいと思っています。

――春との違いは?
池添 春先、放牧先からすごく膨らんだいい状態で入ってきて、レースに向けてどんどん体が寂しく映ってくるようなところがあったので、その辺を調整しました。カイバ食いも悪くなってくるなど苦労する部分があったんですけれども、夏の競馬前に(栗東に)入れて500万特別を勝ったあたりから、追い切りをやっていっても逆に馬にハリが出てきて実がしっかりと入ったのかな、と思います。

――そこに至るまでの工夫は?
池添 とにかく無理をさせないように。春先もクラシックに出走させたかったんですけれど、あまり数を使って本番でリズムがおかしくなってそのあとの復帰が長引くのも嫌だったので。もともと能力があるのはわかっていたので、馬の成長を妨げないように調整していきました。

――その甲斐あってローズSで権利を獲りました。レースを振り返っていただけますか?
池添 その週の阪神競馬場自体が内目、前目が有利な展開がずっと続いている中で、しっかり外から伸びて2着まで食い込めたのはやっぱり地力強化といいますか。しっかりとレースが出来るようになってきたなと思いました。ずっとスタートに課題のある馬だったのですが、精神的に馬がドッシリしてきました。

 それまではゲート内でいつもソワソワしてタイミングが合わなかったりして、出遅れたりしていたのですが、前走は枠の中でもすごく落ち着いていました。開いた瞬間はしっかりと反応して今までで一番自分から出ようとしていました。スタート直後の1、2歩でトモの弱さもあってちょっとバラバラになって遅れはしましたけれども、リズムに乗ってからはスッと取りつけたので。途中まではしっかり伸びてくるだろうなと思って見ていました。

――権利だけではなく内容的な収穫も感じられましたか?
池添 そうですね。

――他にはありますか?
池添 今回、京都の内回りの2000mに変わります。直線が平坦なのはサラキアにとってはプラスに働くのではと思っています。小倉の小回りで自分から動いて強い内容で勝ったので、そのへんも含めて京都の2000はプラスに出るのではと思っています。

――1コーナーまでにいいポジションを取るには?
池添 そうですね。スタートが課題にはなりますけど。そのへん、レースの作戦は騎手と馬に任せています。

――スタートについて何か工夫はされてきましたか?
池添 何もしていないです。精神的に追い込まないようにだけ。デビュー前は結構頑張って練習したのですが、あまりうまくいかなかったというのもあってデビューが遅れてしまいました。これ以上やっても馬を追い込むだけだと思ったので、競馬で慣れていってもらおうということであまりゲート練習はしていないです。

――慣れは出てきましたか?
池添 精神的に落ち着いてきていますし、馬も競馬で走ることが苦しいのではなくて楽しいと思ってきてくれていればいいなと思いますけれど。

――アーモンドアイなどライバル関係はどう思いますか?
池添 強い馬はたくさんいますけれど、アーモンドアイよりも後ろにいたら厳しいだろうと思いますので、さっき仰ったように最初の位置取りというのはすごく大事になると思います。

――最後に抱負を。
池添 ここまで本当にすごく順調に来れています。強い馬がたくさん出てきて一気に厳しいレースになると思いますけれども、すべてが噛み合えばチャンスは十分にあると思っていますので、残り数日、万全の状態で出走できるように管理していきたいと思います。

(取材・文:花岡貴子)

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