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【地方競馬】2016年NAR年度代表馬・ソルテが引退、吉原寛人騎手「頑張ってくれてありがとうございました」

  • 2018年10月12日(金) 20時24分
 2016年のNARグランプリ年度代表馬・4歳以上最優秀牡馬・最優秀短距離馬の3部門を受賞したソルテが、引退し種牡馬入りすることになった。

 2012年9月に大井競馬場寺田新太郎厩舎からデビューしたソルテは、4戦目でハイセイコー記念を制すると、翌年にはニューイヤーCを勝利。2013年南関東クラシック戦線は3冠全てを戦い、惜しくも無冠に終わったが、それ以降は1400m〜1600m戦にシフト。

 本格化したのは5歳になってからで、吉原寛人騎手が手綱を取り、川崎マイラーズで古馬重賞を初制覇。先行力を武器に、交流重賞のさきたま杯を含めて通算タイトルは10勝となった。2016年のかしわ記念は王者コパノリッキーの2着。

 デビューした頃は450キロだった馬体重も、最終的には510キロ前後にまでなり、その成長力は目を見張るものがあった。どんな状況においても、いつも一生懸命走り切ろうとする頑張り屋。南関東の宝馬と言っても過言ではなく、多くの人たちの心を震わせた馬だった。

 12月末には大井競馬場で引退式が行われ、来年からは種牡馬入りをする予定だ(繋養先は現在検討中とのこと)。

【レースでコンビを組んでいた吉原寛人騎手のコメント】
ソルテの引退を聞いた時は無事に引退できてホッとしたというか、これまで本当にありがたかったなぁという気持ちになりました。寺田先生、川合厩務員、調教に乗っている上田君(上田健人騎手)がプレッシャーの中でも一生懸命に馬を作ってくれて、それも長い期間いい状態をキープさせてくれて、本当に頭が上がりません。

 一皮むけた川崎マイラーズ(優勝)の頃から、ソルテは怖いくらいでした。本当の強さを手に入れたかのような、あまりにもパワーがすごくてコントロールが利くのかなっていう感じでした。だからこそ、これほどのパフォーマンスができたのでしょうね。

 オーナーもソルテの種牡馬入りを願っていましたし、その仔たちに乗る日が来ることを楽しみにしています。ソルテ、頑張ってくれてありがとうございました」

(取材・文:高橋華代子)

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