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【秋華賞】国枝師、史上初2度目三冠 アーモンドアイVで10年アパパネに続く快挙

デイリースポーツ
  • 2018年10月15日(月) 06時00分
 「秋華賞・G1」(14日、京都)

 圧巻の走りで牝馬三冠を達成したアーモンドアイ。10年アパパネに続く三冠馬を世に送り出した国枝師だが、史上初の偉業を成し遂げてもあくまで自然体だった。次なるターゲットはジャパンC、そして凱旋門賞-。つぶらな瞳の名牝とともに、さらなる大舞台を見据えている。

 10年アパパネに続く、管理馬で2度目の牝馬三冠。史上初の偉業を達成しても、国枝師はいつものように、ひょうひょうとしていた。「緊張を表に出さないように。それは本音かって?みんなみたいにズブくなりたいよ」。報道陣に囲まれて笑ってみせた。

 アーモンドアイが打ち立てたのは間違いなくきらびやかな金字塔だが、トレーナーはさらに先のことを考えていた。レース直後に「熱中症みたいにフラフラ」していたため、あくまで馬本位と注釈がついたが、今後について「ジャパンC(11月25日・東京)もその一つ」とし、凱旋門賞挑戦について聞かれると「やはり我々もファンに夢を売っている。まだ見ないところに行きたい。候補に挙がってくる」と、日本競馬界の悲願をも目標に挙げた。

 レース前から、ここを通過点にする構えで臨んでいた。これまでの三冠牝馬4頭が、そろって秋初戦にローズSを使っていたのに対し、アーモンドアイオークスからの直行。能力が突き抜けているから、という計算も入れ、猛暑だった8月からの始動を避けての英断だった。仕上がりも「八分か、もうちょっとくらいかなという感じ」。記録の懸かった一戦を、ジャパンCへのステップとして使う。-師は誰よりも馬の力を確信していた。

 内回りでは絶望的とも思える位置から楽々の差し切りV。競走のダメージがどれだけ尾を引くかは、火曜日に美浦に戻ってからじっくり見ていくことになるようだ。超のつく一流馬は目いっぱい走ってしまうものだが、幸い、脚元に異常はなかったという。「これからいい夢を見せてもらうのでは」。アーモンドアイにとってはまだまだ伝説の序章。秋空に名伯楽の笑みが映えた。

提供:デイリースポーツ

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