過去10年、2桁馬番の優勝馬は08年
オウケンブルースリ(14番枠)、11年
オルフェーヴル(14番枠)、昨年
キセキ(13番枠)の3頭だけ。この3頭、いずれも1番人気。結果的に力も抜けていた。逆に残る優勝馬7頭は全て1〜6番枠。京都3000mのスタート地点は発馬後すぐ3コーナーのカーブを迎える上、外の馬が内に入ろうとしてもレイアウト的に入りにくい。加えて、外枠の馬がいい位置を取ろうとして仕掛けると、3コーナー坂の下りで引っ掛かる恐れも。15年、1番人気
リアファル(3着)は17番枠から好位付けに成功したが、大外18番枠から飛び出した
スピリッツミノルに反応して、行きたがるシーン。最後伸びを欠く要因となった。もし内枠だったら?結果はどう変わっていたかは分からない。
「
菊花賞内枠有利」を念頭に置き、確定枠順を見ると、実績馬(人気上位候補)が真ん中より内に集結した印象。こうなると波乱度は低い?
神戸新聞杯2着
エタリオウの9番枠も許容範囲。枠的には5番枠
エポカドーロ、3番枠
ブラストワンピースもよく映る。逆に一発候補の
グロンディオーズ(14番枠)や
グローリーヴェイズ(18番枠)には辛い印象。
もっとも、その内枠に行きたい先行勢多数。逃げ宣言
アイトーンが行き切れば、隊列は早めに決まる可能性もあるが、
ジェネラーレウーノや
エポカドーロ、
メイショウテッコンも他馬のリズムで抑え込んで好位に控えるほどの器用さは現状ない。波乱があるとすれば、思わぬ「先行激化」が起きた時か?それでも、3000mを考えれば、ハナ争いは考えにくい。
最終的な結論は、前走・
新潟記念(1着)でも◎を打った
ブラストワンピース。出遅れない限りは3番枠を味方に好位イン(6〜8番手)は取れる。スタミナ面に不安はなく、新潟好走歴=京都の軽い芝に直結。上位人気は必至でも、
秋華賞の
アーモンドアイのような断然人気ではなく、勝負のしがいがある。(スポーツニッポン・小田哲也記者)
ブラストワンピースの相手はいったい? 小田記者をはじめとしたプロたちの
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