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菊花賞・G1」(21日、京都)
1勝馬初となる菊制覇へ。偉業へ向けた準備は、着々と進んでいる。
神戸新聞杯2着の
エタリオウは19日朝、栗東CWを半周。落ち着き払った様子で、ゆったりとした脚さばきを披露し、心身両面で上々の気配を伝えた。友道師は「以前は神経質なところもあったけど、そのあたりもしっかりとしてきた。春は間隔が詰まっていたのもあったしね」と、理想的な進化を遂げた
ステイゴールド産駒に目を細める。
体つきにも確かな成長が見てとれる。事前発表馬体重は前走比16キロ増の484キロ。2走前のダービー時との比較では30キロ増だ。「この馬は輸送で減るから。前走も栗東にいる時よりは減っていた。増えても1桁だと思う。しっかり調整できているし、それで増えるのはいいですよ」。臨戦過程に全く不安がないからこそ、数字にとらわれることもない。
引き当てたのは5枠9番。スタートしてすぐコーナーを迎える設定だけに、「極端な枠じゃなくて良かった。
菊花賞の外枠は嫌だから」と胸をなで下ろす。「枠の並びもいいんじゃないかな。内に行きたい馬がそろったし、先行争いが激しくなるようなら
エタリオウにはいい」と歓迎する。勝てば自身は三冠トレーナーとなり、国内G1も節目の10勝目。確かな手応えを携え、大一番に向かう。
提供:デイリースポーツ