「
菊花賞・G1」(21日、京都)
スプリンターズSで
レッドファルクスが8枠16番を引いてしまった(結果は10着)のに続き、今度は
グローリーヴェイズが8枠18番とまた大外枠に。「嫌になっちゃいますね…」と肩を落としていた尾関師だったが、決してギブアップはしていない。
19日朝は美浦南の角馬場で入念に体をほぐしてからWコースへ。休み明けを感じさせない軽やかなフットワークで2周した。動きを見届けた指揮官も仕上がりには満足そう。「レースを意識してコースを2周しました。折り合いも良かったし、この馬らしい軽い走りでした」と笑みを浮かべた。追い切り後のカイ食いも良く、木曜発表の馬体重は456キロ(前走時は446キロ)。「体が増えて余裕があるから、こういう調整ができる」と万全の出来を強調した。
18番枠で
菊花賞を制した
デルタブルース(04年)と
ソングオブウインド(06年)のレースVTRをチェックした師は、「確率は高くないけどチャンスはある。そろそろ(勝つ馬が)出る時かもしれない。もう1回VTRを見て、作戦を考えます」と前を向いた。96年には1番人気の
ダンスインザダークが、17頭立ての17番枠を克服して最後の1冠を手にした。あとはダービーで8枠17番から
ワグネリアンをVへ導いた福永の手腕に託すだけだ。
提供:デイリースポーツ