なお、
ビリーヴ、
ローブデコルテで知られる松元茂樹厩舎は来年2月末日をもって解散します。松元師が
菊花賞当日の10月21日に70歳のお誕生日を迎えるため、調教師定年によるものです。
それだけに「無事、出走できてよかった」と
カフジバンガードを担当する吉田厩務員はホッとした表情を浮かべます。
カフジバンガードは春は重賞戦線で4戦戦い、この夏から自己条件の1000万下で堅実に走り続けて3戦目で勝ち上がっています。この中間は追い切りの動きもよかったし、陣営は上昇ムード一色です。
「前走は祐一(福永騎手)が怪我をおして乗ってくれたレースだった。
菊花賞は距離は若干長い気もするが、これほどの長距離は初めて走る馬たちばかり。引っかかる馬ではないので、うまく折り合ってなんとかなるんじゃないかな。長くいい脚を使うタイプだし、条件的には合うと思うよ」
これまで松元茂厩舎の
菊花賞の成績は2007年の
アルナスラインでの2着が最高でした。このときも10月21日とやはり松元師の誕生日でしたね。
「これが厩舎最後のクラシックになるからね。いいところを見せたいよ」と吉田厩務員。その願いどおり、アッと言わせてほしいです!
(取材・文:花岡貴子)