創設から今年で7年目とまだまだ歴史は浅いが、過去の連対馬から
アユサン、
レッツゴードンキ、
メジャーエンブレム、
ラッキーライラックと、後のGIホースを多数輩出している。阪神JFとのつながりという意味では、翌週の
ファンタジーSを凌駕して、いまや最重要
ステップレースになりつつある。
1.中距離タイプの種牡馬に注目
2015年に12番人気で大穴を開けた
デンコウアンジュは
メイショウサムソン産駒で、2014年9番人気で快勝した
ココロノアイは
ステイゴールド産駒。昨年の
ラッキーライラックの父
オルフェーヴル、一昨年の
リスグラシューの
父ハーツクライも中距離志向が強い種牡馬だ。この時期の2歳牝馬にとって、東京マイルはタフな条件であり、マイルより長い距離に適性がある種牡馬の産駒が好走しやすい。
2.差し・追い込み馬優勢
過去6年で差し・追い込み馬が4勝。マクリで早め先頭から押し切った2014年の勝ち馬
ココロノアイも含めて、過去の勝ち馬はすべて、それまでに差す競馬で結果を出していた。逃げた
メジャーエンブレムが2着に敗れた2015年が示すとおり、逃げ・先行一辺倒の馬では勝ち切ることが難しい。
3.キャリアは関係ない
最近4年間は初勝利直後の馬が勝利している。一昨年は
サフラン賞勝ちの
トーホウアイレスが3番人気で12着、2015年はアスター賞勝ちの
メジャーエンブレム、2014年は
札幌2歳S3着の
レッツゴードンキがいずれも1番人気に支持されながら、未勝利を勝って臨んだ馬に敗れている。キャリアよりも素質を重視すべきレース。
エールヴォアは前走の未勝利戦を、牡馬の素質馬を相手に6馬身差の圧勝。牝馬離れした馬格に恵まれており、粗削りながら長く脚を使える。父は
ヴィクトワールピサで近親に
ドリームパスポートや
ショウナンパンドラがいて、
オークスでも期待できそうな血統背景の持ち主。スタミナが問われるこの舞台には持って来いだ。