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【天皇賞・秋 勝負の分かれ目】三冠を勝ち分けた強豪が上位に来た厳しいレース。ダービー馬レイデオロが底力を発揮

  • 2018年10月28日(日) 19時30分
 最後に馬場入りしたダンビュライトがスタンド前で放馬して除外となり、第158回天皇賞・秋は12頭による争いとなった。

 ゲートがあいてすぐ、スタンドから悲鳴が上がった。1番人気のスワーヴリチャードが立ち遅れて後方からのレースになったのだ。

「出遅れて挟まれて、気持ちが切れてしまった」と庄野靖志調教師。

 川田将雅キセキがハナに立った。

「前に行く馬がいなかったので、自分でレースを組み立てることにしました」

 出遅れが心配されていたクリストフ・ルメールのレイデオロは「今日は偶数の4番だったからよかった」とルメールが言ったように、スムーズにゲートを出た。

 少頭数ゆえ団子状態になることも予想されたが、馬群は比較的縦長になっている。

 2番手は北村友一アルアイン

「行く馬がいなくて遅くなりすぎたら嫌だなと思っていたのですが、すごくいいペースになり、楽に運べました」

 ミッキーロケット和田竜二が「思ったより流れた」、マカヒキ武豊が「ペースがゆるむところがなかった」と言った前半1000mは59秒4。超スローになる可能性もあったこの頭数にしては速かったが、このメンバーにしては遅かった、と言うべきか。

 スタミナのある菊花賞馬に乗っている川田は、いわゆるスローの瞬発力勝負ではなく、長い脚が求められる厳しい流れをつくった。それが後半1000m57秒4という数字になった。

 道中、キセキから7、8馬身離れた中団につけていたレイデオロに関しては「いい位置にいるな」と藤沢和雄調教師は見ていた。ルメールも同様で「ペースはちょうどよかった。リラックスしていた。プレッシャーがなく、ずっとスムーズだった」。

 キセキが先頭のまま直線に入った。

 ラスト200m地点では、2馬身ほどのリードを保つキセキの逃げ切りか、とも思われたが、外からレイデオロが豪快に脚を伸ばす。「長くいい脚を使って頑張ってくれた」とルメールが讃えたレイデオロが、ジョアン・モレイラのサングレーザーを引き連れて差し切った。勝ちタイムは1分56秒8。1馬身1/4差の2着はサングレーザー。「ラスト200mで勝てるかなと思ったが、レイデオロが強かった」とモレイラ。キセキが3着、アルアインが4着と、昨年の三冠を勝ち分けた3頭が力を見せた。同じ4歳で、モレイラが「2000mは問題ない」というサングレーザーも今後がさらに楽しみになった。

(文:島田明宏)

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