2歳王者決定戦・
朝日杯FSの前哨戦と位置づけられるレースだが、東京競馬場1400mの本レースと、阪神競馬場1600mの
朝日杯FS(2013年までは中山競馬場)の過去10年をさかのぼっても両レースを連勝した馬は2010年の
グランプリボスのみ。距離、コース適性の高さを見定めることが求められるレースだ。
8頭中2勝馬が4頭。そのうち3頭が不敗馬だ。
◎
アウィルアウェイは今回と同じ左回りの1400m戦・
ダリア賞の勝ち馬。1番枠からのスタートで行き脚がつかずに後方からの競馬となったが、早めに追い上げて直線は大外から豪快に伸びた。スタートダッシュの甘い馬で、気象的にもまだ子供。キャリアの浅い馬ゆえに不測の事態も考えておかなければならないが、2戦とも他馬を問題にしない勝ち方をしていることから高い能力は評価できる。
アウィルアウェイと同じ2戦2勝。
小倉2歳Sを勝った○
ファンタジストが逆転候補の筆頭だ。今回と同じ左回りの中京競馬場でデビューし、プラス16kgの馬体重で大幅に時計を詰めて重賞ウイナーの仲間入りを果たしている。今回、1ハロンの距離延長ではあるが
ロードカナロア×
ディープインパクトの配合なら不安はないはずだ。
ファンタジストと同じ
ロードカナロア産駒の▲
ココフィーユも侮れない。今回と同じ舞台の東京競馬場芝1400mを勝ちあがっていることは大きなアドバンテージになる。祖母の
タヤスブルームは2歳夏の函館競馬で新馬、
ラベンダー賞を勝って、暮れの
フェアリーSを勝ったスピード馬。血統の裏づけもあり、未勝利勝ちとはいえ侮れない存在だ。
函館2歳Sの覇者△
アスターペガサスは
函館2歳Sで馬群を割るように伸びた。母が
フォーティナイナー3×3という配合で爆発力の源になっていると思われる。2009年に同じジャイアンツ
コーズウェイ産駒の
エイシンアポロンが、このレースを勝っているのも心強いデータになるかもしれない。