「
エリザベス女王杯・G1」(11日、京都)
大事を取って
秋華賞をパスしたのが正解だったようだ。7日、早朝の美浦Wに登場した
ノームコアは、腰周りをふっくらと見せた柔らかい身のこなしで駆けだした。
向正面から引っ張り切りの手応えで単走。4角を抜けるまでは少し首が高かったが、直線に向いたらしっかり下がった。背中の柔らかさの目立つソフトな仕上げ。4F53秒2-39秒3-12秒5の時計に、萩原師は予定通りを強調した。「前回と変わらない状態で出られるかどうか。良かったと思います」。至って前向きに話した。
紫苑Sはレースレコードでの完勝だった。「春とのギャップが大きかった。戸惑いもあります」と、正直な気持ちを吐露した。春は体質の弱さが残り、フ
ローラS3着で権利を取った
オークスも回避した。「思いのほか、馬が動いたという感じがある。馬がしっかりしてきた。それがああいう結果になったと思います」。それでも、G3を勝ったばかりの3歳馬。牝馬の頂点を争う一戦で上位人気に推されるのにはプレッシャーも感じている。
関西圏への初輸送、未経験の距離と試練も待ち受ける。「輸送もクリアしなければならない課題。京都の2200メートルも未知数で」と慎重な口ぶりだが、ゲートインまで最善を尽くす構えだ。「紫苑Sに引き続いて、
ノームコアの能力を発揮できるレースを。当日までいい状態で出せるよう調整していく」と力強く締めくくった。
提供:デイリースポーツ