「武蔵野S・G3」(10日、東京)
見事に汚名返上だ。これで11戦6勝。“自分の庭”では切れに切れた。4コーナーから加速にかかった
サンライズノヴァが、外から一気に馬群をのみ込んで行く。キャリア唯一の2桁着順を喫した1番人気の昨年(12着)は、インに閉じ込められて終わったが、今年は大外一気で堂々と1番人気に応えた。
相棒の持ち味を最大限に引き出した主戦・戸崎圭はホッとひと息だ。「ペースうんぬんよりも、この馬のリズムで。本当に伸びてくれる馬。強いところを見せてくれた」と満足そうにうなずいた。
課題のスタートも、いくらか改善された。芝の部分でもたついた分、やはり位置取りは後方になったが、発馬はほぼ五分に出た。音無師は「それでも出遅れかな。だけど、いつものレースをしているし、この間よりは安心して見ていられた」と笑みがこぼれる。
これで休養を挟んで破竹の3連勝。チャンピオンズC(12月2日・中京)の優先出走権もゲットした。「次?権利を獲った以上、行かねばならんと思います」と、G1参戦を宣言した。
ただ、中京コースは未経験の舞台。実績のあるワンターンではなく、周回コースで距離も1F延びる。それでも「(展開が)流れるし、直線も長いから。後ろに有利な流れならチャンスもある」と前を向けば、主戦も「能力のある馬。十分に発揮できたらいい」と信頼を寄せる。揺るぎない自信を携え、いざ桶狭間へ。
提供:デイリースポーツ