「マイルＣＳ・Ｇ１」（１８日、京都）

　ついにこの舞台にたどり着いた。３歳春のシンザン記念では、のちの桜花賞馬ジュエラーを下して重賞初Ｖを挙げたロジクライ。その後、骨折による２年近い休養を強いられながらも、前走の富士ＳではレースレコードでＶを決め、完全復活を果たした。中間の気配も抜群。５歳秋にして迎える初のＧ１舞台に、自信を携えて挑む。

　前走の富士Ｓで重賞２勝目を挙げたロジクライ。中京記念２着、京成杯ＡＨ３着と、サマーマイルシリーズでは悔しい思いをしていたが、３歳春の１６年シンザン記念以来となるタイトルをつかみ、勢いをつけてＧ１獲りへ挑むことになった。須貝師はレース後すぐにＧ１参戦を公言。「とても強い競馬で勝ってくれた。こちらが思っている以上だった。これなら十分戦える」と胸を張った。

　１週前追い切りでは今回初コンビを組むＣ・デムーロが騎乗し、栗東坂路で４Ｆ５１秒４-１２秒２の好時計をマーク。しっかり折り合い、５００キロを超す馬体から繰り出されるフットワークは迫力満点だった。順調に乗り込まれており、好調をキープしている。

　「追い切り後、ジョッキーも“グッド”と言ってくれた。それだけ動きは良かった」と明かすのは担当の遠藤助手。「馬体に厚みが増しており、闘志がみなぎっている感じ。以前とは筋肉の質も違ってきたよ。前走の疲れは全くないし、引き続き力は出せる状態に仕上がっている」と大きな期待を寄せる。

　シンザン記念制覇後の骨折で２年弱の休養を強いられたこともあり、今回がＧ１初挑戦となる。「メンバーは強くなるが、能力は引けを取らない。楽しみだね」と遠藤助手は野心十分に送り出す。

提供：デイリースポーツ