「マイルＣＳ・Ｇ１」（１８日、京都）

　連覇へ追い風が吹いた。昨年は８枠１８番と大外枠から戴冠したペルシアンナイトだが、今年は１枠２番と一転して内枠をゲット。内の偶数を希望していた陣営にとっては最高の枠順で、兼武助手は「いいですね。外より断然いい。ちょっとスタートの出方に癖もあるので、偶数というのもいいですね。ここなら流れに乗りやすいと思います」と、もろ手を挙げて歓迎した。

　１６日朝は栗東坂路を１本。追い切り後も順調そのものだ。「毛ヅヤがいいですし、馬に丸みもあります。使った方が良くなるタイプですからね」と同助手は良化ぶりに手応え。始動戦の富士Ｓは５着に敗れたものの、「（直線の）不利が痛かったですね。５９キロを背負っていましたし、再加速するのに時間がかかりましたから」と度外視する。ゴール前では盛り返しており、Ｇ１馬としての底力は示した。昨年も富士Ｓ５着からの臨戦だったが、内容は今年の方が一段と濃い。

　ひと叩きして状態は着実にアップ。「だいぶ大人っぽくなりましたし、出来に関しては不安はありません。斤量も軽くなりますし、去年勝っている舞台ですから」。好走条件は整った。あとは１年ぶりの淀で、勝利の美酒に酔うだけだ。

提供：デイリースポーツ