25日に東京競馬場で行われる
ジャパンカップ(GI・芝2400m)を過去10年のデータを基に分析する。
過去10年の馬券内延べ30頭を馬番別に分析してみると、最多となる5回の馬券絡みを果たしているのは1番。3回の馬券絡みで2番、4番、6番、15番、16番が続く。過去10年間で馬券絡みが一度もないのは、3番、8番、11番、14番、18番(ただし18番の出走は5頭のみ)。
1番2番で計8回馬券に絡んでいることからも一目瞭然だが、内枠有利の傾向が顕著。昨年も1着1番
シュヴァルグラン、2着2番
レイデオロ、3着4番
キタサンブラックと内枠勢が上位を独占した。
枠順別の成績でみるとさらにその傾向は明白となる。1〜4枠は80頭が出走して7勝17回の馬券絡み、5〜8枠が93頭出走して3勝13回の馬券絡みと、勝ち切りという意味では内枠勢に分がある。外枠のなかでも8枠は2-3-1-23と好成績を収めているので、真ん中からやや外目あたりが不振という表現が正しいだろう。
内枠有利は
ジャパンカップ特有の傾向というよりは、東京芝2400m全般に通じる傾向で、例えば
日本ダービーは近10年で1枠が4勝し、7頭が3着以内に入っている。東京芝2400mというと、「紛れのないチャンピオン決定コース」という印象があるかも知れないが、意外にも枠順に結果が左右されやすいコースなのである。