京阪杯(GIII・京都芝1200m)に美浦から出走する3頭について、関係者のコメント。
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ワンスインナムーン(牝5・美浦・
斎藤誠)について、斎藤調教師。
「前走の
スプリンターズS(GI・6着)は、スタートして1、2完歩目が遅く、そこから逃げる形になり、他の馬も前に行けるかと思わせてしまったのが失敗でしたね。それでもバタッと止まってはいませんでした。
先週の時点で馬はできていましたので、今週は前の2頭を見ながら単走の形で走らせ、終いだけきっちりとやりましたが、シャープな動きをしていました。体はふっくら見せていますが、自分で体を作る馬ですし、輸送で10キロくらいは減ると思うのでちょうど良くなるでしょう。今回は他に前に行きそうな馬もいないですし、自分のペースで走れれば頑張ってくれると思います」
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カルヴァリオ(セン5・美浦・
大竹正博)について、大竹調教師。
「前走(みちのくS・1600万下・1着)の時はひと叩きした方が良くなると思っていましたが、1200mのペースというのもあってリズム良く行けたのかもしれませんし、うまく嵌った感じもありますね。前回は少し体が太く、今回も体重自体はあまり変わりはないですが、調教の動きは良いですし、喉の状態も今は大丈夫です」
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キングハート(牡5・美浦・星野忍)について、星野調教助手。
「先週は長めからしっかりやっていますし、輸送も考慮して今週(11/21)は坂路で終い重点で追い切りましたが、ピリッとした動きでした。レースを使ってきていますので、状態を維持するという調整をしていますが、変わりなくきています。
前走の
スワンS(GII・8着)はうまくゲートを出ましたので、前につける形になりましたが、本来は少し後ろから前を捕まえにいく形が合っていると思います。距離も前走の1400mよりも1200mの方が良いですし、改めて期待したいです」
(取材・文:佐々木祥恵)