「ジャパンC・G1」(25日、東京)
05年
アルカセット以来となる13年ぶりの外国馬Vを目指すアイルランドのカプリが、ムーア騎乗で最終追いを行った。長旅の疲れも見せず、フットワークは軽快そのもの。近年は外国馬がことごとく苦戦しているが、「レベル的にはいける」と名手は意欲。日本馬にとって大きな壁となりそうだ。
名手も納得の表情だ。22日に府中の芝コースへ入ったカプリは、向正面の6F標識過ぎから徐々にスピードアップ。馬場のほぼ真ん中を通って直線に入ると、最後まで馬なりながらリズミカルなフットワークを披露した。タイムは7F97秒6-37秒8-12秒1。またがったムーアは「動きは良かった。非常に満足している」とうなずいた。
前走の英チャンピオンSでは1秒3差の4着に終わったが、鞍上が「
凱旋門賞から13日しかたっておらず、回復が十分でなかった」と振り返ったように疲労残りが敗因だった。「現在はとてもフレッシュだ」と万全のコンディションをアピールする。
3歳時に愛ダービー&英セントレジャーを制覇。今年はここまで4戦して1勝ながら、
凱旋門賞では直線でいったん先頭に立つなど見せ場をつくっており、5着という着順以上に内容は高く評価できる。何といっても世界中のG1を勝ちまくっているA・オブライエン師が送り込んできただけに、間違いなく勝算アリと見込んでいるはずだ。
「もちろん、
アーモンドアイはすごい馬だ。
サトノダイヤモンド、
スワーヴリチャードも強い。ジャパンCは海外の一流馬でも勝つのは難しいレース。でも、レベル的にはいけると思う。カプリがベストの状態で臨めれば、期待通りの結果が出るだろう」とムーアはきっぱり。13年に
ジェンティルドンナをVに導いた世界的名手が、今度は日本馬の前に大きく立ちはだかる。
提供:デイリースポーツ