スマートフォン版へ

サンライズノヴァ 戸崎圭がGI初Vへ導く!/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年11月30日(金) 18時10分
 先週火曜の時点ではチャンピオンズCに出走するインカンテーションの鞍上は未定になっていた。といっても、これは最近はやりの鞍上交代を示唆するものではなく、あくまで主戦・三浦のスケジューリングの問題。当時、羽月調教師は「昨年はこのレースを見送っていますし、今年も出走を決めるのが遅れてしまいましたからね。すでに三浦君は中山で番組を組んでいるようで、そこの調整がつくかどうか。待っている段階なんですよ」と。
 
 最初の主戦と呼べる存在が大野で、次が内田博。その後も様々な騎手が騎乗しているインカンテーションだが、この1年は三浦で完全に鞍上が固定されている。このコンビでのGI参戦を期待していた当方とすれば、なんだかんだでのコンビ継続にホッと胸をなで下ろしているのだが…。
 
 どんな状況でも正直なコメントをしてくれる羽月調教師は「距離は問題ないんですけど、ワンターンが合う馬。JRAの競馬場のときは、コース形態を念頭に入れて出走させてきた馬なんです。年齢を重ねることで融通が利いてくる馬もいますが、この馬は年齢を重ねるごとに“頑固ジジイ”になっていますからね」と今回もリップサービスはゼロ(別の意味でのリップサービスにはなっているが…)。応援は気持ちだけにとどめておくべきか。
 
 出走が微妙だったといえば、武蔵野Sを勝って挑むサンライズノヴァも似たようなものだった。

武蔵野Sを勝った夜にオーナーと話して決めたんだ。出走権利が発生する前哨戦を勝ったわけだし、その馬が回避するのはどうか…ということになってね。大目標は来年のフェブラリーSだけど、ここを使ってからでもひと息入れられる。戸崎(圭)も乗れそうだし、勝ちっぱなしで馬も絶好調。それなら出走させようかと。まあ、そんな感じかな」(音無調教師)

 この話を聞く限りでは、そこまで勝負気配は強くないのかもって気もするが、指揮官が「距離の克服が最初のポイント」という1800メートルも実は<1211>。大崩れはしていない。マイナス材料は特にないのだ。

「1800メートルのレースの大半はウチの松若が乗ってのもの。まだ脚質も定まっていなかった。戸崎が乗って、完全にスタイルが決まった現在とは違う気がするんだよね。中京のダート1800メートルは逃げも決まるし、差しも決まる、展開次第のコースだが、チャンピオンズCというレースに限れば、差しが決まることのほうが多い。腹をくくって直線勝負。ハマってくれるのを待つだけなので、気分も楽だよな」

 展開が向かず、前を捕まえられなければ仕方なし。そんなイチかバチかの騎乗になるのは間違いないが…。直線半ばで“勝ったかな”と思えた前走は、それまでと同じ直線一気でもヒヤヒヤする場面はなかった。ついに仕掛けのポイントをつかんだか? 戸崎圭がサンライズノヴァに騎乗するのは今回で13回目。「加速の遅いキャラ」を最も認識している騎手の存在はなんとも心強い限りである。

(栗東の本紙野郎・松浪大樹)

東京スポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す