「チャレンジC・G3」(1日、阪神)
良血馬が、いよいよ本格化の時を迎えた。
キングカメハメハ産駒で、母は05年
秋華賞を制した
エアメサイア。2番人気の
エアウィンザーが破竹の4連勝で、全兄
エアスピネルに続き、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。
ハナを奪った
マルターズアポジーが軽快に飛ばし、
サイモンラムセスが続く展開。向正面では前2頭から大きく離れた3、4番手の位置でピタリと折り合うと、4角手前から徐々に進出を開始した。うなるような手応えのまま直線に向くと、残り200メートルで先頭へ。そこから一気に後続との差を3馬身に広げる快勝劇だ。
「どんどん強くなっている。若い時はトモが緩かったが、大人になって体がしっかりしてきた。思った通りのポジションで運べたし、いい手応えで反応も良かった」。M・デムーロが、はじける笑顔を見せながらパートナーの成長ぶりをアピールすれば、辻野助手も「若い頃の気を抜く面がなくなった。フットワークが大人になって素質を出せるようになった」と喜んだ。
この後はいったん放牧に出され、年内は使わない予定。次走は未定だが、「この勝ちっぷりなら一線級が相手でも」と同助手は自信を口にした。軌道に乗った期待の良血馬が、2019年の主役を目指し、さらに勢いを加速していく。
提供:デイリースポーツ