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アドマイヤジャスタなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年12月06日(木) 13時25分
 今週の栗東はかなり暖かく、4日の調教開始時刻は13℃とこの時季にしては高い気温。さすがに厚手のジャンバーを着ていると汗ばんでくるくらいだった。ただ、馬は徐々に冬毛が目立つ馬が多くなっており、その姿を見ると、さすがの季節感がある。

 3日の夜に雨が降ったので、ウッドチップ馬場にはそれなりの影響を与えている。ただ、坂路に関しては適度に水分を含んだことが良かったのか、速い時計が出ている印象を受けた。

【坂路/4F51.9秒】
 12月5日。一番時計はファンタジスト(栗東・梅田智之厩舎)の4F49.5秒。やればこのくらいの時計で動ける馬という推測はできたが、実際に数字を出すとさすがに速い。50秒切りはもう1頭、ダノンケンリュウ(栗東・高柳大輔厩舎)の4F49.8秒がいたので、全体時計を見ても、先週よりは速い数字が出ている。

 ラップにおいても同じ。阪神JF(12月9日・阪神芝1600m)に出走予定のベルスール(栗東・今野貞一厩舎)が3F目に11.4秒をマーク。さすがに4F目は12.3秒だったが、手応えにはかなり余裕があったので、追っていれば11秒台の可能性もあった。しかし、それだけ時計の出る馬場だったと解釈した方がよいだろう。

 12月6日。一番時計は4F50.8秒のネロ(栗東・森秀行厩舎)。同馬としては、ごく標準的な時計だが、ラップの踏み方が素晴らしい。2F目に12.9秒を踏むと、それ以降も加速するラップで4F目12.2秒でまとめた。走りやすい状態であることは間違いないが、前走の惨敗がなにかしら良い経験になったのかも知れない。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。今週に関しては、5日も6日も時計の出やすい馬場。よって今週は『-0.2秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.0秒】
 5日。先週はかなり時計の出やすい馬場だったが、今週はそれに比べると、少し落ち着いた時計になった。このあたりは前夜の雨の影響があったのかも知れない。とはいっても、基準時計よりも遅い数字というわけではなく、ある程度は時計が出ている。

 そんな中、抜群の動きはノーヴァレンダ(栗東・斉藤崇史厩舎)。まだ栗東へ帰厩したばかりということで、時計は遅かったが、併せた相手を完全に煽る動きで先着。次走は12月19日に川崎競馬場ダート1600mで行われる全日本2歳優駿が予定されているが、この動きなら主役を担う存在になることは間違いない。

 6日。馬場状態としては前日とほぼ同じ。この日、もっともインパクトある追い切りを見せたのは、ホープフルS(12月28日・中山芝2000m)の出走を予定しているアドマイヤジャスタ(栗東・須貝尚介厩舎)。

 1回目のハローが終了した直後の時間帯だったが、ゴールドフラッグとの併せ馬で先行。1馬身ほど前へ出ていたが、道中から速いラップを刻みながら駆け抜けていく。最後の直線は相手が追いつけずに、ゴールでは3馬身ほどの差をつけて先着。6F78.5〜5F63.9〜4F50.5〜3F37.8〜1F12.4秒と全体も終いも速い時計で、この感じで中山芝2000mを先行してしまえば、最後はどの馬も追いつけないといったことになりそう。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。先週ほどではないにせよ、基準時計よりも速い数字が出ている今週なので、馬場差は『-0.5秒』で5日、6日とも記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は4日夜に雨が降ったということもあり、5日の追い切りでは10頭以上が利用している。雨の影響を受けているというよりも、適度に走りやすい、クッションの利いた印象があったので、馬場差は5日、6日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は先週と同じく、水曜と木曜で合計30頭をちょっと超えるくらいの追い切り頭数。今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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