障害界のスターホース・
オジュウチョウサンが
有馬記念に挑戦。平成最後の
グランプリを彩る報道に競馬ファンが心躍らせる今日この頃です。J・GI最多となる5勝、
JRA重賞連勝記録更新と華々しい記録を樹立し、路線変更後の平地レースを2連勝している同馬。
しかし、障害G1と平地G1で求められる適性が異なるのもまた事実。果たして
オジュウチョウサンは
有馬記念で狙えるのか。netkeiba編集部は今回、障害王者の可能性に注目しました。
【1:ローテーションから分析】
オジュウチョウサンは東京2400mの次戦に中山芝2500mへ。2013年1月以降の同コース替わり実績は【11-15-13-80】で、勝率9.2%、連対率21.8%、複勝率32.8%。単勝回収率は109%と出ており、同条件では最も勝ちの多いパターンです。
有馬記念における”前走東京2400m”とは、ほぼ
ジャパンCなのですが、過去10年を振り返ると昨年の
キタサンブラック、14年の
ジェンティルドンナ、10年の
ヴィクトワールピサなど3勝。単勝5番人気以下の好走例では、15年の
サウンズオブアース(5人気2着)、11年の
エイシンフラッシュ(7人気2着)と
トゥザグローリー(9人気3着)、09年の
エアシェイディ(11人気3着)、08年の
アドマイヤモナーク(14人気2着)が前走
ジャパンC組でした。
ちなみに、
オジュウチョウサンの所属する
和田正一郎厩舎は、芝2500m以上(障害戦を含まない)の戦績が【5-2-1-25】で勝率が15.2%、連対率が21.2%。中山芝2500mに変わり、大舞台での一発が期待できます。
【2:血統から分析】
オジュウチョウサンの父は
ステイゴールド。
有馬記念を制した
オルフェーヴルや
ゴールドシップ、
ドリームジャーニーの父にあたります。12年に10人気で2着に入った
オーシャンブルーも
ステイゴールド産駒です。
そして母父は
シンボリクリスエス。
有馬記念を連覇した「ロベルト系」の名馬です。
父ステイゴールド×母父ロベルト系という血統配合を持つ馬の、2013年1月以降の中山芝2500m実績を見てみるとは【3-3-0-11】。勝率17.6%、連対率35.3%、複勝率35.3%。単勝回収率は147%、複勝回収率は95%と優秀な数値を叩き出しています。
【3:勝ち時計から分析】
オジュウチョウサンは前走で
南武特別(1000万下)を勝利。7頭と少頭数でしたが、前半37秒6の好位でレースを進め、上がり34秒5を繰り出して2着
ブラックプラチナムの追撃を抑えました。
8頭立て以下、かつ1000万下を2分25秒0で勝利。このタイムは同クラスの東京芝2400mの中では、過去5年内において5番目の好時計です。少頭数のスローペースだったことを鑑みると十分な結果。また、同条件を2分25秒0以下のタイムで勝利した馬は
マイネルサージュ、
ムイトオブリガード、
パリンジェネシス、
ルックトゥワイスの4頭。
マイネルサージュや
ムイトオブリガードは重賞戦線でも活躍しており、
オジュウチョウサンはオープンで通用する力を持っていると言っても過言ではありません。
オジュウチョウサンは
有馬記念ファン投票の最終結果発表で3位にランクイン。多数の支持と期待に応え、ミラクルを起こす可能性も決してゼロではありません。
(文:netkeiba編集部)
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