かつて、牝馬が出走できない時期(1991〜2003年)もあったが、牝馬が馬券圏内に入ったのは1989年の
サクラサエズリまでさかのぼらなければならず、1着馬ともなれば1980年の
テンモンが最後というレースだ。一昨年の
ミスエルテは1番人気に支持されたものの4着。データが古すぎてデータと呼んで良いのかも迷うところだが、
サクラサエズリは
京成杯3歳S(現
京王杯2歳S)、
テンモンは
白菊賞で牡馬相手に勝ってきた馬で、
ミスエルテは新馬戦も含めて初の牡馬混合戦だった。牡馬を相手に新馬、重賞を勝ってきた
グランアレグリアは、前者に分類される。
以上のことを踏まえたうえでレースセンスに優れた◎
ファンタジストに期待する。2つの重賞含み、デビューから3戦3勝。違う競馬場、異なるペースにもしっかりと対応できたうえに、デビューから驚くほどのスピードで体重を増やしている。
ロードカナロア×
ディープインパクトの配合から、200mの距離延長が大きく影響するとも思えず、完成度の高さはメンバー中随一という評価だ。
持っているポテンシャルの高さから、あっさり勝っても不思議ないのは○
グランアレグリア。何しろ、
サウジアラビアロイヤルカップではスタートでミスがあったものの、早めに進出して2番手で折り合い、ゴールでは2着馬に3馬身半の差をつけて優勝した。ただし、今回は初めて経験する長距離輸送など繊細な牝馬にとっては未知数な部分もないとはいえない。断然の人気が予想されるだけに、やや評価を下げた。
不敗の3連勝で挑む▲
アドマイヤマーズも侮れない。初戦こそハナ差の辛勝だったが、
ダイワメジャー産駒らしい先行力を武器に、キャリアを重ねるごとに安定感が増してきた。
デイリー杯2歳Sは3ヶ月半の休み明け。実戦を1度叩かれての上積みを見込んで戴冠を狙っている。
末脚を武器に
新潟2歳Sを制した△
ケイデンスコール、福島の
きんもくせい特別でレコード勝ちを記録してきた△
マイネルサーパスも侮れないが、
サウジアラビアロイヤルカップ2着△
ドゴールの存在も無視できない。