スマートフォン版へ

【全日本2歳優駿予想】 今年は地方馬ミューチャリーにチャンスあり!/地方競馬レース展望

  • 2018年12月18日(火) 20時25分
 12月19日(水)に川崎競馬場で行われる全日本2歳優駿(JpnI・2歳・ダ1600m)。11月末の兵庫ジュニアグランプリを圧勝したデルマルーヴルJRA新馬、プラタナス賞と無傷のガルヴィハーラなどがエントリー。来年のダート戦線へ飛躍を見据えた強豪たちが集結したこの1戦を、過去10年のデータから紐解く。

◆1番人気は堅いが、3連複で上位人気で決着したのは過去1度だけ
 1番人気[6-1-1-2]、2番人気[0-5-0-5]、3番人気[3-1-3-3]。1番人気は勝率、連対率ともやはり高く、2番人気、3番人気もそれなりに信頼できる。ただ3連複で1〜3人気で決まったことは1度だけで、3連単となると、過去10年中4度まで5万円超の高配当。穴党の出番もある。

JRA勢の単が優位も、3着にはヒモ荒れの可能性
 JRA勢が8勝して2着7回。断然優位は揺るがない。ただし、1〜3着独占は意外に少なく(10年中2度)、昨年もハセノパイロ(船橋)が3着と踏ん張り、3連複、3連単は好配当。人気薄の地方馬をどこか(馬券種類を熟考)に絡める手はある。道営勢1勝(ハッピースプリント)、2着2回はひとつのヒントとなる。

◆脚質は「差し」でも届く
 過去10年、のべ連対20頭の戦法は、逃げ=3、先行=6、差し=6、追込=5。川崎千六、小回りのトリッキーなイメージとはうらはらに、力があれば直線勝負でも十分届く。ハナを切った馬の着順はそれぞれ9、1、11、12、1、2、4、3、3、8着と両極端。もっとも今回の有力馬では、まだ脚質自体が読めない点に難しさがある。

◆経験と実績
 優勝馬の平均キャリア=4・0戦、同2着馬=5・2戦。基本的に実績、経験重視ということか。最小キャリアは昨年ルヴァンスレーヴ2戦(新馬→特別)。兵庫JG勝ち馬は8頭出走し3勝(スーニ、ラブミーチャンなど)。牝馬もラブミーチャンサマリーズリエノテソーロが制している。

◆注目は船橋所属のミューチャリー
 ミューチャリーはデビューから3戦3勝。前走は17年間破られなかった鎌倉記念のレースレコードを叩き出し、それも直線だけで後続を7馬身ちぎってみせた。ラスト1F12秒0。通年の南関東2歳チャンプとはスケールが大きく違う。一流母系に父パイロ。千六ベストも論を待たない。

 JRAデルマルーヴルの前走兵庫ジュニアグランプリは直線大外、1頭だけ別次元の切れで突き抜けた。器の大きさ、完成度の高さを同時に感じる。遡って前々走の東京(左回り)など驚異的な闘志をみせたイン強襲。初コースでも計算できる。

 メイクハッピーはデビュー2連勝とも、絶好のスタートからいったん下げての好位差し。瞬発力はもちろん、センスのよさが大きく光った。父は米GI馬。マイル前後に高い適性、いい意味で早熟型がイメージできる。

 道営所属のウィンターフェル。着順誤審、なんともややこしい結果になった前走だが、実質北海道ナンバーワンは戦歴通りと判断できる。抜け出してソラを使う気性難が今後の課題も、左回り&森泰斗騎手騎乗で変わる可能性は十分だ。
(取材・文=「日刊競馬」記者・吉川彰彦)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す