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シュヴァルグランと
マカヒキを管理する
友道康夫調教師
――
シュヴァルグランの追い切りにはボウマン騎手が騎乗されました。
友道
ジャパンカップからはそんな間隔が空いていませんし、先週しっかりやっていてもう体は出来ていると思うので。(ボウマン騎手は)春以来の騎乗になるんですが、その感触を確かめてもらうのと、反応を見てもらうためにお願いしました。
――豪快なフットワークでしたね。
友道 調教ではいつもそんなに動かないんですけど、この馬にしては追い出してからの反応が早かったと思っています。
――
ジャパンカップの反動は?
友道 それが一番心配だったんですけども、レース後も馬体をチェックしましたし馬の雰囲気をみてもそれほどダメージはなかったのかな、と思います。
――すでに6歳ですね。
友道 6歳ですけれども、今年は昨年に比べて競馬を使っている回数が1回少ないので、その分フレッシュな状態で臨めると思います。
――昨年の
有馬記念は3着でした。
友道 直線では不利がありましたが、それでもそこから盛り返して3着まできました。レース後にボウマン騎手と話したんですけれども、やはり
ジャパンカップの東京コースのほうが馬はのびのび走っていていい感じだったと言っていました。それを踏まえて、今年はもっと上手く乗ってくれると思います。
――ボウマン騎手と
シュヴァルグランの相性はいいですよね。
友道 しっかり追ってくれているので、こういう
シュヴァルグランのような馬にはいちばん合っているジョッキーだと思います。
――枠順や天気について希望は?
友道 枠順についてはどの陣営も内側が欲しいと思います。天候は重馬場より良に近い馬場のほうがあっていると思います。
――レースプランは?
友道 2500でコーナーを6つ回ります。距離ロスの少ない、前目につけられて内の経済コースを通ってきてほしいな、と思っています。
――ファンの皆さんへメッセージを。
友道 一昨年が6着、昨年が3着でした。6→3→1となるように頑張ります。
――続いて、
マカヒキについてお伺いします。このローテーションになった理由を教えてください。
友道
天皇賞(秋)は一生懸命走りましたが、展開が向かなかった分の着差だと思っています。そのあと、いつもの競馬の疲れかな、と思いながら
ジャパンカップを目指してやってきたんですけども、思いのほか、右肩上がりで良くなってこなかったので。
天皇賞(秋)後も普通に調教をしていましたし、週に1回くらい15-15もやっていたんですが、完ぺきな状態ではなかったので
ジャパンカップは見送って
有馬記念にそなえました。
――状態はいかがですか?
友道 ちょうど
ジャパンカップぐらいを境にようやくよくなってきました。ここ2、3週はしっかり動いてくれますのでね。いい状態で
有馬記念に出走できると思います。
――
天皇賞(秋)では馬体重が500キロを切りました。3歳の
皐月賞以来のことでした。
友道
天皇賞(秋)のレースの疲れもですが、当日のマイナス12キロというのは僕ら的にも思うところがあったので。そのあたりも影響したのではないかと思います。今回は体は戻しています。
――
マカヒキは
有馬記念初出走ですね。
友道 そうですね。3歳はフランス帰りで昨年は休んでいましたからね。初めての2500mですけれども、精神的にも落ち着きが出てきています。
むしろこのくらい距離があったほうが今はいいんじゃないかと思っています。
――今回は岩田騎手が手綱をとりますね。
友道 最後までしっかり追ってくれるジョッキーなので、
札幌記念のようなかんじで3コーナーからスパートしていくことになると思うので、そういう意味でもピッタリのジョッキーだと思っています。
(取材・文:花岡貴子)