1番人気に推されたのは
有馬記念4年連続の出走となる
ゴールドシップ。このレースを最後に引退することが決まっており、ファン投票でも12万票を超えて1位。
宝塚記念、
ジャパンカップと続けて二桁着順に終わっていただけに、ファン投票1位、そして1番人気の支持は、この馬の人気の高さを物語っている。
2番人気の
ラブリーデイは、4連勝で
天皇賞・秋を制した上り馬。
ジャパンカップでも3着と健闘し、その充実ぶりは目をみはるものがあった。
3番人気は
菊花賞で厳しい展開ながら3着に粘った
リアファル、4番人気はその
菊花賞を制した
キタサンブラック。
15番枠の
ゴールドシップは出遅れ。好スタートを切った
ゴールドアクターがハナを奪う構えを見せるも、それを制して
キタサンブラックがハナに立つ。外から
リアファルが2番手を取り、
ゴールドアクターは好位の内に収まる。並んで
サウンズオブアースと
マリアライト。
向正面で早くも
ゴールドシップが一気に押し上げ3番手まで進出。全盛時を思わせる走りにスタンドが湧く。しかし捲り切るまでは至らず、直線は失速。内で粘る
キタサンブラックと
マリアライト、馬場の真ん中を伸びる
ゴールドアクター、そしてその外から
サウンズオブアース。4頭による激しい競り合いは、クビ差で
ゴールドアクターに凱歌があがった。
ゴールドアクターは、
父スクリーンヒーローを彷彿させる成長力を発揮し、条件戦から一気の4連勝での戴冠。また、12年目の
吉田隼人にとっては、嬉しいGI初制覇となった。