札幌2歳S(GIII)、東京スポーツ杯2歳S(GIII)と、メンバー中唯一の重賞2勝馬のニシノデイジー(牡2・美浦・高木登)が、25日(火)、勝浦正樹騎手が騎乗してウッドチップコースで併せ馬の最終追い切りを行った。追い切り後の関係者のコメント。

高木調教師
「今日はハミを取るところがありましたが、我慢がきいていましたし、時計も予定通りでした。ここまで順調に来ていて、状態も良いですね。前走の東スポ杯2歳Sは道中ハミを取っていて心配したのですが、ジョッキーに確認したら前に馬がいなかったからハミを取った、前に馬がいれば問題ないと言っていましたので、大丈夫だと思います。

　初戦から勝負になるだろうと思ってはいましたが、初戦(新馬・2着)、2戦目(未勝利・1着)は本気を出していない感じもあり、能力はこんなものではないと思っていました。経験を積んで競馬が上手になっていますし、前走は初めての輸送競馬がどうかと思いましたがそれもクリアして、速い時計にも対応してくれました。

　突出した武器を持っているタイプではありませんが、平均的なレベルが高い馬だと思いますので、楽しみです」

勝浦騎手
「今日の追い切りは特に指示はありませんでした。さほどやらなくてもいいという感じでしたし、抜群の動きをするタイプではないですが、順調に来ていると思います。前回よりも今回の方が調教の過程は良いですし、状態面は心配するところはないでしょう。

　前走の前から、勝つならホープフルSの方かなと思っていましたし、中山の2000mという条件は良いと思います。有馬記念は終い時計が結構かかっていましたし、そのような馬場状態も魅力です。

　新馬、未勝利は勝ちに行く競馬をしましたが、札幌2歳Sと東スポ杯2歳Sは力をはかりたかったこともあり、どのくらいやれるかという感じで乗りましたが、それが良い結果に繋がったという感じがします。実戦では道中少し掛かっている感じもあるのですが、消耗しているわけではないですし、嫌な感じもしないので、不安はありません。

　今日の追い切りでも3、4コーナーでグイグイ来る感じだったのに、追ってからもっと来ないのかな？という感じがあったように、終いが甘い部分があるのですが、前走では(ゴール前接戦で)勝負根性もあると少し驚きました。

　ポジションは下げているつもりはないのですが、これまでは思ったよりも後ろの位置取りでの競馬になっているので、ペースは流れてくれた方が良いと思います」

(取材・文：佐々木祥恵)