「
ホープフルS・G1」(28日、中山)
札幌2歳S、東スポ杯2歳Sと重賞を連勝中の
ニシノデイジーが25日、美浦Wの併せ馬で、軽快なフットワークを披露。総合力の高さがセールスポイントの
ハービンジャー産駒が、84年の
グレード制導入後、3頭目(過去2頭は91年
ニシノフラワー、96年
マイネルマックス)となる2歳重賞3勝目を目指す。
重賞3連勝を狙う
ニシノデイジーは勝浦がまたがり、美浦坂路を4F73秒5で駆け上がったあとにWに登場。僚馬
アナザートゥルース(4歳1600万下)を5馬身ほど先行させて、ゆったりとした走りから徐々にスピードを上げていく。直線では内から馬体を併せて、最後までしっかりとした脚取りで併入。5F69秒8-39秒5-12秒4とタイムは目立たないものの、キビキビとしたフットワークからは好調さが十分に伝わってきた。
動きを見届けた高木師は「タイムも予定通り。順調に来ていますね。これといった武器はないが、平均的なレベルが高い。楽しみです」と、16年チャンピオンズC(
サウンドトゥルー)以来となるJRA・G1獲得へ手応え十分の表情だ。
デビューから3戦は北海道での滞在競馬。初の輸送競馬となった前走の東スポ杯2歳Sは、未経験の左回りでも芝千八の持ち時計を3秒1も縮めて勝利。「実戦の経験を積んで、競馬が上手になってきた」とトレーナーも確かな進化ぶりを認める。
コンビを組む勝浦も、その底知れない能力を高く評価する。「新馬戦、未勝利戦の時よりも、重賞の方がいい競馬をしてくれている。前走も力を測ろうとしていたが、それでも結果を出してくれた。今回は距離が延びて、さらにこの馬の良さが出ると思う」と全幅の信頼を寄せる。
有馬記念を制した
ブラストワンピースと同じ
ハービンジャー産駒。「タフな競馬になってくれれば、チャンスはあると思う。頑張ります」と11年ぶりのG1制覇へ力を込めた。
提供:デイリースポーツ