「
ホープフルS・G1」(28日、中山)
偉大なDNAを引き継ぐ期待馬が、暮れの決戦で輝きを放つ。ここを目標に調整されてきた
ジャスタウェイ産駒の
アドマイヤジャスタ。仕上がりは申し分なく、目下2連勝と勢いも十分だ。手綱を取るのは05年
武豊の年間212勝超えが懸かるルメール。名手に導かれ、特大の勲章をつかみ取るか。
新種牡馬
ジャスタウェイ産駒の
アドマイヤジャスタが、紫菊賞を制し、暮れの大舞台に駒を進めてきた。須貝師は「ここに合わせて前走を使ったから。コースを中心に長めから乗って時計も出ているしね。雰囲気はとてもいい」と好仕上がりを伝えた。
師は14年
ドバイターフを筆頭に、国内外でG1を3勝した父を管理。その産駒で挑むG1に「うれしいよね。調教師冥利(みょうり)に尽きる」と目尻を下げる。「扱いやすいし、おとなしくて乗り手の指示を聞く。走りだすとしっかり走る。そういう性格が似ている」と父譲りの素質の高さは受け継いでいる。
絶好調のルメールが手綱を取るのも頼もしい限りだ。先週までで211勝。05年に
武豊が記録した年間最多勝利の212勝の更新が懸かる鞍上に、指揮官は「中間もまたがって“良くなっている”と言っていた。彼の200勝もウチの馬(
アディラート)だったし、今度もそういう流れになれば。まあ、それまでに達成してくれてもいいんだけど」と笑顔で期待を込めた。
同じ近藤利一オーナーの
アドマイヤマーズが無傷4連勝で
朝日杯FSを勝利し、「何とか追いつけたらいいね。強い相手はいるけど、頑張ってほしい」とエール。新種牡馬リーディングの父、オーナー、鞍上の勢いを追い風に栄冠をつかむか。
提供:デイリースポーツ