無敗の2頭が人気を集める。1番人気は2歳チャンピオンの
ダノンプレミアムで、
弥生賞以来の実戦だった。2番人気は
毎日杯から直行の
ブラストワンピース、
皐月賞を制した
エポカドーロは4番人気に留まった。
先手を取ったのは
エポカドーロ。
ダノンプレミアムは3番手の内、
ブラストワンピースは先団を見る形で進み、その外に
ワグネリアンが追走する。1000m通過は60.8秒で落ち着いた流れ。そして
エポカドーロのマイペースの逃げは、直線まで続いた。
直線を向いても
エポカドーロが先頭を守るなか、残り300mを切って
ダノンプレミアム、
コズミックフォース、
ワグネリアンが迫ってきた。さらにその後ろからは
ブラストワンピースと
エタリオウも徐々に差を詰める。それでも
エポカドーロは粘りを見せて抜かせなかったが、最後に
ワグネリアンがひと伸びして交わしたところがゴールだった。3着は好位から伸びた
コズミックフォースが、
エタリオウらの追撃を凌いだ。勝ちタイムは2:23.6(良)。1番人気を背負いながらを7着に敗れた
皐月賞の雪辱を果たし、第85代
日本ダービー馬が誕生した。そして、牝馬2冠とは対照的に、
皐月賞、ダービーともに上位人気馬が馬券圏内を外す波乱となった。
「最後はもう気合いだけでした。ダービーにはこれまで有力馬に乗せてもらいながら、なかなか勝てませんでしたが、これまで多くの人に勇気づけられたことが今日の勝利につながったと思います。何よりスタッフの仕上げに、馬もよく応えて最後まで一生懸命走ってくれました。ダービー制覇は父の悲願でしたから、良い報告ができそうです」と語る
福永祐一騎手。19回目の挑戦で、父の洋一元騎手が叶えられなかったダービージョッキーに輝いた。
1着
ワグネリアン 5人気
2着
エポカドーロ 4人気
3着
コズミックフォース 16人気