「
京都金杯・G3」(1月5日、京都)
この秋、猛威を振るった明け4歳勢に注目だ。なかでも、7カ月ぶりのリゲルSを圧勝した
パクスアメリカーナは、来季の飛躍が楽しみな逸材。12年
ヴィクトリアマイルを制した
ホエールキャプチャの全弟とあって、潜在能力の高さは計り知れない。調整も順調。ここで重賞初Vを飾り、さらなる高みを目指す。
7カ月のブランクも何のその。リゲルSで
パクスアメリカーナが見せた圧巻のパフォーマンスは、オープン特別のカテゴリーでは明らかに次元が違った。
1枠1番から好発を決めると、中団のインで折り合いはピタリ。後続勢がスローペースにたまりかねて動くなか、慌てることなく、脚を温存し続けた。ラスト1Fで視界が開けると、待ってましたとばかりに“末脚一閃”。上がり3Fは断トツの34秒1をマーク。瞬く間に後続を4馬身突き放した。
圧勝劇に、猿橋助手は「追ってからしっかりと反応していたし、完勝の内容でした」とうなずいたが、あのパフォーマンスでもまだ、良化途上であったというから驚きだ。「中間、以前のように時計が出ていませんでしたが、当該週になってやっと良くなって来ました。直前の追い切りは良かったですけどね」と淡々と振り返った。
19年始動戦へ向けて前進あるのみだ。26日には、栗東CWで5F68秒8-39秒4-12秒1を計時。「サラッとでしたが、動きは良かった。使って良くなるイメージでしたし、前走のダメージもなく、順調に来ています。上積みはあると思いますし、今回も楽しみ」。
同世代の
ステルヴィオが勢力図を塗り替えたマイル路線。虎視たんたんと開花の時を待っていた好素材が、初タイトルを手に入れて、新風を吹かせる。
提供:デイリースポーツ