第23回
秋華賞の注目は、何と言っても史上5頭目の牝馬三冠がかかる
アーモンドアイ。単勝1.3倍という圧倒的な1番人気に支持された。2番人気に2歳牝馬チャンピオンで
桜花賞2着、
オークス3着の
ラッキーライラック、3番人気に
ローズSを制した
カンタービレが続く。
レースは3連勝中の上がり馬
ミッキーチャームが果敢に先手を奪い、1000m通過59秒6という淀みない流れを作り出す。注目の
アーモンドアイは11番手、中団より後ろの外目を追走する。残り600m地点でも位置取りは変わらず、外を回って追撃体勢に入るも、4コーナー入り口でも依然、後方のまま。
ルメール騎手が「3、4コーナーで進んで行かなかった」と振り返るほどの反応の悪さを見せてヒヤリとさせたのものの、直線に入るとエンジン全開。異次元の末脚を発揮して、
ミッキーチャームを捉え切った。3着に渋太く伸びた
カンタービレ。勝ち時計は1.58.5(良)。
国枝栄調教師は
アパパネに次いで、2度目の牝馬三冠という大偉業を達成。
オークス以来のぶっつけローテーション、プラス14キロも全く問題としない走りで6連勝を達成した
アーモンドアイ。レース後に「日本で一番強い馬」と声を弾ませた
ルメール騎手だったが、その言葉は、次の
ジャパンカップで証明されることとなる。