「
中山金杯・G3」(5日、中山)
トップハンデも何のその、3番人気の
ウインブライトが昨年2着の雪辱を果たし、4つ目の重賞タイトルをゲットした。2着に7番人気の
ステイフーリッシュ、3着には9番人気の
タニノフランケルが入った。1番人気の
マウントゴールドは12着に敗れた。
復活の勝利に、松岡の左手が高々と上がった。58キロのトップハンデをモノともせず、
ウインブライトが中山巧者ぶりを見せつけた。
先行勢が多く、ポジションはいつもより後ろの中団から。向正面で外から
ステイフーリッシュ、
タイムフライヤーが一気に上がって行ったが、そこでひと呼吸置き脚をためた。3〜4コーナー中間で動きだし、直線坂下から一完歩ずつ前との差を詰めると、過去2回重賞を勝った得意のコースで、3度目のVゴールを決めた。
昨夏は体調が整わずに
札幌記念を回避。戦列復帰後の近2戦は、その影響もあり体調面がいまひとつだった。「やっと戻ってきてくれた」と畠山師は安堵(あんど)の表情だ。「G1では何度も壁にはね返されてきたが、前走(マイルCS=9着)にしても悲観する内容じゃなかった。まずは段階を踏んで行きたい」と、昨年も勝った
中山記念(2月24日・中山)を
ステップにG1を目指す考えだ。
追い切りには必ずまたがり、手塩にかけて育ててきた愛馬の復活に、コンビを組む松岡は「うれしいです」と破顔。家を出る時、妻の美帆さん(35)、長女・心晴(こはる)ちゃん(7)、次女・渚ちゃん(5)に「勝ってくるから」と宣言したことを明かし、「勝てて良かった」と声を弾ませた。
主戦は「重賞を4つ勝ったので、今年はもう一つ上の位のレース(G1)を勝たせたい」と決意表明。幸先のいいスタートに、さらなる飛躍を誓った。
提供:デイリースポーツ