ハンデ戦ということもあって、実績馬は翌週の
AJCCに向かうことが多く、メンバーレベルは高くなりにくい。過去3年続けて前走が条件戦だった馬が連対しているように、「格より勢い」という傾向が顕著である。
1.4歳馬が強い
過去10年で4歳馬が6勝、2着5回で、勝率18.2%・連対率33.3%。最近6年間でも5勝を挙げている。昨年は4歳馬の出走がなく、6歳の
パフォーマプロミスが勝ったが、同馬は休養期間が長くここがまだキャリア12戦目だった。
2.大敗馬の巻き返しは困難
過去10年の連対馬のうち、前走で1秒以上離されて負けていた馬は、2009年に逃げ切った
テイエムプリキュア1頭だけ。GIを大敗後の馬が人気になることが少なくないが、2015年の
タマモベストプレイは2番人気7着、2014年の
ラブイズブーシェは3番人気8着。勢いが途切れた馬は苦戦を強いられている。
3.リピーターレースではない
2017年の勝ち馬
ミッキーロケットは、連覇を狙った2018年も出走したものの4着に敗れた。同じことは以前もたびたびあって、2016年は前年の勝者
レーヴミストラルが10着、2015年も前年の勝者
サトノノブレスが11着、2009年も前年勝者
アドマイヤモナークが5着に敗れている。
グローリーヴェイズは、
菊花賞で不利な大外枠から最速タイの上がりを繰り出して5着。終いの脚色は次走で
有馬記念を勝つ
ブラストワンピースを脅かす勢いだった。関東馬ながら京都ではこれまで3回走っていて、昨年の
きさらぎ賞で2着がある。直線が平坦でキレ味が活きる京都外回りは得意条件だろう。