阪神JFが終わった直後の一戦ということもあって、トップクラスが参戦してくることは稀。500万下と大差ないメンバー構成になることが通例だ。戦力関係が読みにくく、難易度の高い重賞になっている。
1.余裕を持ったローテーションが主流
かつては阪神JFから転戦した組が強かった時期があったが、阪神JF組の連対は2012年の
トーセンベニザクラが最後。以降は、前走が前年の12月だった馬の勝利すらない(2着が2回)。近2年間の勝ち馬は、いずれも前走が前年10月。
2.距離延長は苦戦
過去10年で前走1600m未満の距離に使われていた馬は[0-1-2-40]。2017年の
キャスパリーグは2番人気14着、2012年には
オメガハートランドが1番人気で4着。この時期の3歳牝馬にとって中山マイルはタフな条件であり、スピードレースでの好走実績は参考にならない。
3.関西馬は割引が必要
関西馬の勝利は、2009年の
ジェルミナルが最後。以降は、2010年の
テイラーバートン(3着)、2013年の
イリュミナンス(4着)、2016年の
リセエンヌ(7着)と、1番人気を裏切った馬が3頭いるなど勝ち切れず、期待値は高くない。
コントラチェックは兄姉に
バウンスシャッセ、
ムーンクエイクがいる良血馬。断然人気の新馬戦を3着に敗れたが、勝ったのが
ラブミーファインで2着が
ニシノデイジーという、昨夏の函館で屈指のハイレベル新馬だった。前走
サフラン賞は2着に敗れたが、中山マイルを経験したことは今回に活きてくるだろう。洋芝の札幌芝1800mを圧勝したように、パワーとスタミナに自信がある。タフさが必要なこのレースはうってつけの条件だろう。