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ダブル年男のパワーでカイザースクルーン重賞初Vだ/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2019年01月09日(水) 18時15分
 年明け早々の競馬は取材者側の慣習として、その年に成人を迎える騎手や“年男”に例年、注目が集まる。京成杯でいえば、カイザースクルーンがまさにそれ。管理する相沢郁調教師(59)とキュウ舎の所属騎手でもある鞍上の石川裕紀人(23)が亥年の年男なのである。

 デビュー6年目の鞍上にとっては、もちろん「年男ジョッキー」として初めて迎える年だが、1998年開業の相沢師にとっては「年男トレーナー」は2度目。前回の2007年は重賞を勝てなかっただけに、今年は…の思いも強かろう。

 今年の3歳勢は朝日杯FSに出走(6着)したエメラルファイトら、すでに8頭が勝ち上がる好調ぶり(6日終了時点)。カイザースクルーンも新馬勝ち後の芙蓉S(3着)で0秒1差の接戦を演じた素質馬だ。それだけに前走の自己条件・葉牡丹賞(5着)の0秒5差は物足りなく映るが、内枠でゲートの出がひと息だったため、スタート後に鞍上が手綱を押して先団を取りに行ったものだった。

「どうも走りのリズムが悪くなってしまったね。ジョッキー(ビュイック)は“どうせ押して行くならハナまで行っても良かった”とレース後に言っていた。切れ味よりも長くいい脚を使えるタイプ。母馬の実績を考えれば、2000メートルはもちろん、距離はもっとあってもいい」

 相沢調教師は12年オークス3着の母アイスフォーリスを引き合いに、カイザースクルーンの持ち味を説明。同時に「3歳馬の成績がいいのはたまたまだと思うが、カイザースクルーンはもちろん、エメラルファイト(土曜京都の白梅賞を予定)、ヘイワノツカイ(ジュニアC4着)あたりは重賞でも頑張ってもらわないと。裕紀人も昨年はケガもあって成績が伸びなかったけど、今年は勝負の年。(重賞を)勝てば目立つんだから頑張ってほしい」と愛弟子にエールを送る。

 一方の石川もカイザースクルーンの1週前追い切り(3日=南ウッド5ハロン67.6-12.9秒)に騎乗して感触をつかんでいる。

「もともと硬いところがあって、稽古では(速い)時計が出ない馬だったんですが、最初のころに比べれば良くなってきました。スタートさえ決まれば好位が取れる馬。僕も自キュウ舎の馬でぜひとも重賞を勝ちたい」

 果たして年男の師弟がどんなパフォーマンスを見せるのか。ちなみにエメラルファイトを担当する佐藤美世人キュウ務員も今年48歳の年男。また月曜京都の紅梅Sにはレノーアも出走予定だ。というわけで3日間開催は、相沢キュウ舎の3歳勢が東西で熱い走りを見せてくれそうだ。

(立川敬太)

東京スポーツ

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