「
日経新春杯・G2」(13日、京都)
開幕週から騎乗機会4連勝を含む6勝を挙げ、絶好のスタートを切った
武豊。今週は
メイショウテッコンとのコンビで、今年初の重賞Vを狙う。87年のデビュー以来、32年連続でJRA重賞を制している競馬界の“レジェンド”。成長著しい明け4歳馬との再タッグは魅力十分だ。JRA連続年重賞優勝記録を“33”と更新し、勢いをさらに加速させる。
新年早々6勝の固め打ちにも、
武豊は冷静沈着だ。「まあまあやけどね。6勝うんぬんより、
ユーキャンスマイル(
万葉S・鼻差2着)で勝ちたかった。あれが悔しかった」と満足はしていない。
勝利への執念が49歳の
モチベーションを高める。開幕2週目は、
メイショウテッコンとの再コンビで今年初の重賞制覇を狙う。昨年1月の梅花賞では、テン乗りで勝利へと導いた好素材。
菊花賞14着から仕切り直しの一戦を任された。
「気難しいところがあったが、能力は感じていた。あの時の2着が(のちに
菊花賞で2着した)
エタリオウ。この馬自身ものちに重賞(
ラジオNIKKEI賞)を勝ったしね。ここはハンデが少し見込まれた感じがするしスタートも不安定。そのあたりが鍵になるかな」。能力の高さは認めつつも、今回は慎重に言葉を続けた。
10日の最終リハは栗東CWで4F54秒6-39秒9-12秒5をマーク。高橋忠師は「リフレッシュ放牧明けですが、こちらが思っている以上に馬体が良くなって帰ってきた。けさは単走で息を整える程度。今のところ調整はうまくいっている」と納得の表情を見せた。
厩舎の看板馬で、昨年の
最優秀短距離馬に輝いた
ファインニードルが電撃引退。今季、テッコンに懸ける思いは強い。「そういう馬がいないと、厩舎の
モチベーションが上がらない。この中に入ってどれだけやれるか。引けを取らない能力は持っていると思う。もう少し上(G1)で輝かせてあげたい」。先に見据える春の盾へ、好発進を決める。
提供:デイリースポーツ