関東圏の2歳牝馬女王決定戦としてスタートしたレースだが、2009年からは1月に行われるようになり2月に東京競馬場で行われる
クイーンC、そして4月の
桜花賞へと関連性が強くなった。
1〜3番人気馬の成績は6勝2着2回3着4回と一見すると平穏傾向だが、キャリアの浅い2歳牝馬による厳寒期レースということもあって10番人気以下も4勝2着3回3着1回と馬券に絡んできている。難解なレースだ。先週からCコースに変わったが冬の中山はパワー優先。先週も10レース組まれた芝コースは
キングカメハメハ系が3勝。4勝を挙げた
サンデーサイレンス系の内訳は
ディープスカイ、
ステイゴールド、
ジャスタウェイ、
オルフェーヴルがそれぞれ1勝とパワー優先に変わりはない。
本命は、
ルーラーシップ×
フレンチデピュティの◎
アマーティだ。デビュー戦で
ディープインパクト産駒を封じ込め、
サウジアラビアRCでは離されたとはいえ牡馬に混じって3着と健闘した。馬格にも恵まれており、今の中山向きと判断する。
相手は同じ
ルーラーシップ産駒の○
エフティイーリス。
母エフティマイアは
新潟2歳Sに勝って、
桜花賞2着、
オークス2着という良血馬。本馬のデビュー戦は420キロ台だったが、2戦目は22キロの馬体増で勝ちあがった。その後はしっかりと間隔を空けてここに備えた。先行力を備えているのも心強い。
キャリア1戦の▲
アクアミラビリスは、エリザべス女王杯に勝って
有馬記念2着
クイーンズリングの半妹。
母アクアリングがリヴァーマン4×3でパワー型だ。420キロ台の馬体重はまだ成長の余地を残すもので、ここはひとつの試金石だろうが、新馬戦で見せた余裕十分のレース内容からは奥深さを感じる。
前走の末脚に見所があった△
フィリアプーラ、良血△
レーヴドカナロア、1戦1勝
グレイスアンあたりも紙一重で混戦模様だ。