重賞が連日組まれている3日間競馬の中日メインはGII
日経新春杯。2011年
ルーラーシップ、17年
ミッキーロケットなど、のちのビッグネームが勝ち馬に名を連ねる一戦で、新VU作戦の明石尚典記者が狙うのは
ルックトゥワイス。現在の馬場状態、走破ラップ、舞台適性など綿密に精査しての結論だ。
19年開幕週の開催が終了。まずはその2日間から見えてきた馬場レベルを整理しておきたい。
中山金杯Vタイム=10ハロン1分59秒2、古馬1000万下=8ハロン1分32秒8、3歳オープン・
ジュニアC=8ハロン1分33秒8と速い時計の決着が目立った中山に対して、
京都金杯=8ハロン1分34秒9、古馬1000万下=6ハロン1分08秒8、
シンザン記念=8ハロン1分35秒7と京都は低速決着のオンパレードだった。
雨に泣かされた前年秋のダメージが残った昨年を下回る馬場レベルとなれば、従来の京都のイメージとはかけ離れたタフなラップを刻む可能性が大。瞬発力よりも持久力重視のスタンスが吉と出そうだ。
当欄の本命はズバリ、
ルックトゥワイス。オープン入りを決めた前走・
グレイトフルSのVタイムが中山12.5ハロン2分32秒7。多少の馬場差はあれど、翌日の
グランプリ・
有馬記念にコンマ5秒差なら上々の走破時計と言えよう。
後半8ハロンのレースラップを2ハロンごとに4分割すると、25秒4→23秒8→23秒6→25秒1の
有馬記念に対して、
グレイトフルSは25秒1→24秒0→24秒0→24秒5。合計1分37秒6と
有馬記念(1分37秒9)を上回ったうえに、直線急坂の中山でラスト2→1ハロンの落差がわずかに0秒3(12秒1→12秒4)。
有馬記念Vの
ブラストワンピース(35秒7)と遜色のない自身上がり(35秒9)を叩き出しての3馬身差圧勝劇は、額面以上の価値を持つと断言できる。
左回りから矛先を変えて、キャリア初の右回りで見せつけたハイパフォーマンス。自らが最も輝ける場所(条件)を見つけた今の
ルックトゥワイスなら、いきなり重賞タイトルを手にするシーンがあっても不思議はない。
東京スポーツ